あの「スクープ!シャルティエとのムフフvな関係☆」事件から一日。(名前嫌)
明日行われる作戦の所為か、シャルティエもハロルドも会議室に呼ばれていった。ディムロスをおちょくることもできず、アトワイトとじゃれることもできず、イクティノスと小さく漫才をすることもできず、クレメンテと親父ギャグを連発することもできず、とにかくは暇だった。
なにかないかと周りを見回しながら歩いていると、目の前にある人物が現れた。
「・・・あれに悪戯はちょっとなぁ」
気が進まないなぁ、とこぼしたの目の先にいたのは・・・・バルバトス。







my way of living 52
〜小さくたって〜一〜人前ー♪〜








バルバトスを発見して、は迷った。
悪戯をしようか。
そしらぬふりをして去ろうか。
選択はこの二つに一つしかなかいようだ。
なんといっても、今は、暇だ。暇で暇でしょうがなすぎるくらい暇だ。子供たちも一応のため勉強というものをしている。
「・・・」
考えた末、はよし!と心中決意した。
レッツ悪戯!悪戯こそ全て!暇つぶし=悪戯!
・・・と、勝手な法則を作ってすぐさまできる悪戯を考え始めた。まったくもって始末に終えない。
(う〜んどうしようかな・・・。下手に攻撃っぽいのしたら斧でざっくりやられそうだしなぁ〜。ブーブークッションも意味ないし。カツラも無理だし。攻撃っぽい悪戯以外ってどんなのがあったっけ〜〜〜??)
いざその場で考えろといわれた時ほど、良いアイディアはでないものである。
「はっ!?」
ぴこーん。と、ベタに頭に電球を出すと(イメージで)、は早速行動にでた。用意するものはペンと紙。にやりと笑うと、はせっせと手を動かした。
それからしばらくしてブツができると、は小声で「できたー!」と言ってから改めてバルバトスの位置を確認した。
「目測、約15メートル。角度よーし。目標確認!ターゲットチェーック!キモイです!」
酷い言われようだ。
「よーい・・・」
発射!という声と共に、はずばっと腕を振った。の手から離れていったそれは、するどく空気を切ながら、目標のバルバトスまで到達した。運悪くなのかよくなのか、それとも元から狙っていたのか、それはバルバトスの頭にとす、とささった。
「・・・・紙飛行機?」
何事かと顔をしかめた後、足元に落ちた紙飛行機を発見すると、バルバトスはそれを手にして回りをキョロキョロと見回した。
それから首をかしげて中身をあけると、
<裏を見ろ>
「??」
さらに首をかしげて裏を見てみると、
<ざまあみろ>
「・・・・・」
バルバトスはそのどうしようもない悪戯に、思わず絶句した。あほすぎる。(というかすみません。デジモンの同人でどなたさまかの使われたボケです。かなり受けたんで使わせていただきました)
しかも、それに引っかかった自分もなさけなさすぎる。・・・が、これはあくまで避けようの無い事故であり、不可抗力だ。ノリがよくない限りは。
「そこにいるんだろう?奇跡の少女」
「なんでわかるんだ、このヤロー!」
こちらをちらりとも見ずに言ってきたバルバトスに、は思わずチョッパーのノリで壁から出てきた。
バルバトスはため息をつくと、「これはあなたの悪戯ですか?」と分かりきったことを聞いてきた。
「もちのロン!」
「まったく、噂どおりだ」
「素敵だろう?」
「飽きはしないな」
悪びれもなくにっこにこ笑いながら返事を返してくるに、バルバトスはどうやら怒る気も失せたようだ。ただ呆れはしているが。
ふぅ、とため息をつくと、バルバトスは「お返ししよう」といって開いた紙飛行機をに手渡した。
「・・・なあ、なんであんたそんなにつまんなそうなんだ?」
「は?」
「じゃなかった・・・なんでそんなに堅そうなの?」
今更だ。にとってはつまらない=堅そうというイメージが強いのだが、他の人間にそれが通用しないということは、色々な経験からか十分に分かっていたようだ。
とりあえずバルバトスはの言葉を聞くと、少し考えてからさあ?と返事を返してきた。
「元々こういう性格なもので」
「戦ってる時は全然違うのに?」
「女性には優しいのですよ」
「・・・似合わない」
「おっと、それは言わない約束だ」
シャルティエ曰く紳士面を始めたバルバトスにが引きながらつっこむと、ノリの良いことにバルバトスは冗談で返してきた。
おや?とはその反応に首をかしげると、可笑しそうにくっと笑いだした。
「なぁんだ。堅物そうに見えたけど、あんた案外面白いのな!」
「人のことは言えないでしょうに?」
人を指差して大笑いするに、バルバトスがくくっと喉で笑いながら言い返してきた。は「ああ、そうかも」というと、さらに笑った。
「ごめん、なんかかん違いしてたかも。もっと怖い人かと思ってた」
にこっと友好的に笑いながらさらっと失礼なことをいったに、バルバトスが一瞬口元を上げた。
「・・・あながち外れではない。それよりもあなたには、不思議な力があるようですな?奇跡の少女」
それからすぐに、またおどけたようにバルバトスが紳士面すると、は苦笑いして「ないないそんなもん」と手を振った。
「ていうかさ、奇跡の少女ってもう古いよ!でいいよで!ガキ相手にいつまで紳士ごっこしてるの?」
「それもそうだ。喋りづらくてかなわんかったから、丁度良い」
がめんどくさく喋るバルバトスに痺れを切らしたようにいうと、バルバトスもふむ、と顎に手をおいて頷いた。
なんだ、話しやすいじゃないかとが心中喜んでいると、廊下の向こう側から一人の兵士がバルバトスを呼んだ。
「今日はここまでのようだ。それじゃあ奇跡の少女、また」
ー」
また紳士面しようとしたバルバトスの言葉をさえぎって、が自分の名前を言った。そんなに苦笑いすると、バルバトスはぽんと頭に手をおいて
「それじゃあまた、
と言って去っていった。あれがあのバルバトスだろうか?は首をかしげた。
そして本人は気付いていない。バルバトスもやはりのことを12・3歳のガキだと思い込んでいて、こんな風な対応が返ってくるのもガキだと思われているからだということに。
それはさておき、はまた一人暇をもてあます羽目になってしまった。会議終わったかなぁ、とラディスロウの最上階に上ってみると、ディムロスとアトワイトとリトラーが出て行くところだった。
3人に適当に挨拶をすると、はたったか会議室の中に入っていった。
「えい」
「いてっ!」
入ってすぐ、はシャルティエに紙飛行機をぶつけた。その後、まんまと例の悪戯にはまったシャルティエがにゲンコツをお返しするのだが、とりあえずつまらなかったので省いておこう。
「会議終わったの?」
ハロルドに聞くと、ハロルドはええ、とさもつまらなそうに返事を返してきた。そうとう暇だったらしい。
明日はどうするんだというの問いかけにはクレメンテが丁寧に説明をし、のみこみが興味のあることだけ早いにも珍しく簡単に理解が出来た様子だった。
「そういえばさ、シャルティエとって何も無いの?」
「なにが?」
ハロルドがずばり、と指を差して問いかけてきた質問に、は素で首をかしげた。シャルティエは「ないないなにも!」とぶんぶん首を振っている。
思い切り首をかしげられてしまったハロルドは「あらら」とすべり、カーレルは「まだまだ幼いから・・・」とお茶をすすりながらのほほんとしていた。イクティノスはそのカーレルの隣で、げんなりとしながらお茶の入った茶碗を握っていた。
「ていうか今更なんだけどさ、なんで俺アトワ姉さんと同室〜っていう案にいきつかなかったの?ずっと不思議に思ってたんだけど・・」
「ああ。そりゃぁあんた、アトワイトはだめなのよ」
「なんで?」
ハロルドの遠まわしの説明に、はやはり首をかしげた。
「アトワイトとディムロスは、恋人同士なんです」
バラす気満々の周りの空気を読んで、イクティノスがややこしくなる前にと説明をいれた。その言葉を聞いてはまた首をかしげたが、なにかしらの答えに行き着いたのか「ああ!」というとぽんと手を叩いた。
「あら、理解したの?」
「大人の事情ってやつ?」
「・・・・なんでそんな言葉知ってるんだよ」
問いかけたハロルドにさらりと危ない言葉で返したに、シャルティエが思わずつっこんだ。それからぎゃーぎゃーと騒ぎ始めた3人の横では、カーレルとクレメンテがお茶を手にほのぼのしていた。
「おやおや、16才というのはもうそんな歳だったっけねー・・」
「そうさのう・・・もうそんなことまで覚えるとしかのう」
お前らはどこの父親だ。と、思わずつっこみたくなるような状況だったが、イクティノスはなんとかつっこみたい衝動を抑えてため息をついた。
誰か、この状況をなんとかしてほしい。と切実に思う。が、ここにいる全員の動きを止められるのは、もはや地上軍ではリトラーの他に誰もいなかった。
「さーて、そろそろ仕事に戻ろうかしら」
「え?ハロルドの仕事はまだ残ってるの?」
んーと伸びをしながらハロルドが言うと、が驚いたようにえっと声をあげた。普通作戦の前というと、準備をしっかりと整えて身体を休めるものではないのだろうか。
少なくとも、今までに経験した作戦というものは大体そうであったとは思い返す。
不思議そうに首をかしげるにそうよと答えると、ハロルドはぽんと手を叩いて「今日はも手伝って頂戴」とにっこり笑った。
「えっ。う、うん。いいけど・・・俺、頭悪いから手伝いにならないかもしれないよ?」
「何うぬぼれたようなこと言ってんのよ。あんたがやるのは、単なる荷物運び」
「なーんだ〜。それならまかせとけ!」
ハロルドの言葉にぐっと手を握ったを見て、シャルティエがため息をつき、イクティノスとカーレルが呆れ顔をした。
「・・・この子に、嫌味というものは通じないのかな」
ぼそりといったカーレルの言葉は、ハロルドにもにも届いてはいなかった。


ハロルドの言ったとおり、は「あれ、もってきて」というハロルドの指示の通りに、目の前にあるガラクタの山からモノを取って来るだけの荷物運びだった。
にはなにを作ったのかわからなかったが、ハロルド曰く、「見た目はちょっと頼りないけど、ラディスロウの壁ぶっ飛ばすくらいの威力はある大砲よ」らしい。どう見たって衛星放送用の、台車のついた動くアンテナだ。便利そうなのといえば、台車がついて持ち運びができるところだろうか。天才の目の付け所や考えはやはり理解できない。
とりあえず仕事を終えたハロルドとは、「なにか悪戯ないかなぁ」などと物騒な話をしながらラディスロウに戻った。
ラディスロウでは、明日が出陣ということで、兵士たちに少量ながら酒が配られていた。
イクティノスやカーレルたちが次々くる兵士たちに酒を配り、クレメンテがシャルティエをおちょくって遊んでいた。
「飲みすぎるでないぞ、シャルティエ」
「そ、そこまで飲みませんよ!」
クレメンテの言葉にシャルティエが真っ赤になりながら抗議すると、周りにいた兵士たちやカーレルたちはどっと笑った。
そこに丁度とハロルドが入ってきたわけなのだが、クレメンテに続いて、シャルティエに雪だまを食らわせて一騒動起こした。出入り口でシャルティエを転ばせたところでディムロスに見つかり、ハロルドとは飲酒禁止令が出された。16才でも飲んでもいいとは、さすがに1000前はアバウトだ。
・・・結局、兵士の中にも未成年者がいるというなによりの証拠なのだろうが。
その内ラディスロウの中は異様な盛り上がりが発生するようになる。最初は普段の他愛のない話から、周りでそれぞれ中のいい友人同士、集まって話をしていた。だがそのうち、全員が全員明日にむけて闘志をむき出しにし、何度も何度も同じことを繰り返しては「おー!」と一斉に叫び、腕を天井に掲げた。カーレルや他の軍師たちは苦笑いだ。
そんなところにいてもいまいち状況についてけなかったは、あまりの熱気に当てられて気持ち悪くなってきた。
胸元を押さえると、「う・・・・」と言ってさっさとラディスロウの外へ非難していった。ハロルドたちは慣れているのか、飄々としてそこにいた。
「はぁ〜・・・」
外に出ると、まず冷たい風が火照った頬をさらっとなでた。深呼吸を一つしただけですっと頭が軽くなった気がして、は改めて自分が相当空気の悪い中にいたことを実感した。
それからすぐに中に戻るのもなんだろうと思い、は基地の敷地内を散歩することにした。ゲームで動いていたところとは違うところまで、今は自由に動ける。
(中に入ってるんだ・・・・・!)
不思議な感覚とともに妙に嬉しくなって、は跳ねながら歩いた。出る息は白く、手に当たる空気も冷たいが、はなんだか胸がいっぱいで、とても温かい気分だった。
見張り台らしき坂の頂上まで上ったは、基地全体をぐるりと一望した。出入り口では、若手の兵士ともう酒をのんできたらしい先輩兵士が見張りを交代しているところだった。そこから視線を右に回してみると、基地の外にひとつの白い影を見つけた。良く見えないが、どうやら剣を持って動いているようだ。
首をかしげながらそこまで走って出てみると、剣を振っていたのは
「・・・シャル?」
「ん?」
の声を聞きつけて、シャルティエが振り返った。結構な時間動いていたのか、この寒い中額に汗までにじませて、肩で息をしている。
シャルティエが息を吐くたびに、白い煙がでた。
「なんだ、お前か。誰かと思った」
「俺こそ、誰かと思ったよ。シャルだったんだ。何やってんのさ基地の外で?」
次々言葉をだしてくるに遅れながらも、シャルティエは「別に」と軽く返してきた。汗を適当にぬぐうと、ふぅ、とため息をつく。
「単に体を動かしたくなっただけさ」
「ふーん。・・・・なら、ちょっと遊ぼうよ」
持っていた剣で雪をつついていたシャルティエににやっと笑うと、は腰につけていたカトラスを抜き取った。
シャルティエは一瞬面食らうと、それから同じようにニヤリと笑い、「OK。相手してやる」とに向き返った。
両者とも剣を構えてから中々動かない。動いているとしたら、音を立ててひゅーっと吹く、風くらいだ。
「はっ!」
「でやぁあっ!」
先に動いたのはシャルティエ。はシャルティエが動いた後、それに響くように動き出した。
シャルティエがの喉元を狙って突きをだすのと同時に、は腰をかがめ、脇を狙ってカトラスを振った。
シャルティエはカトラスが届く前に突いた剣を下に下ろし、はそれを横に転がりサッと避けた。だが次のシャルティエの行動は早い。
すかさず剣を斜めに振り、に攻撃の余裕を与えない。はその剣をまた転がって避けると、頭が正常な位置に来たのと同時にシャルティエに足払いをかけた。
片足だけを重点的に蹴られたシャルティエは一瞬足をとられかけたが、ぐっと堪えると、立ち上がって後ろに飛び退いているに一度ブンッと剣を振った。
は体制を立て直せたところでもう一度剣を構え、いつものスピードを生かしてシャルティエにつっこんだ。右手に持っていたカトラスを左から降ると、シャルティエはそれに対抗するように反対の向きから剣を振った。ガシィッと嫌な音を立てて剣どうし組み合うと、二人は同時に相手に蹴りを入れようと足をあげ、双方の足の裏を合わせて一度相手と距離をとった。
「・・・中々やるじゃないか」
「そりゃどうも。シャルに言われると余裕からくるお世辞にしかきこえないけどね」
「お世辞だからしょうがない」
「このっ!」
それからは、本当に遊びだった。だー!わー!と声を出しては剣を合わせ、距離を取ってはまたつっこみ、そのうち頭を叩くだの脇をつつくだのどうしようもなくなり、体力がなくなって疲れた頃にやっと二人は動くのをやめた。
「はぁー!疲れたー!」
「バカみたいに動いたー」
誰もいないのをいいことに大声をだすと、とシャルティエは両手を広げてゴロンとその場に寝転がった。空には雲があるばかりで、星も月もなにもない。色があるとしたら、白くでる息くらいだ。
「なんか久々に体動かしたって感じ」
「運動不足かよその年で」
「うっさいなー。シャルとは生まれが違うんですー」
「そりゃ1000年も違えばどう考えたって同じとはいえないだろ」
シャルティエがもっともなつっこみをいれたところで、二人の会話は終わった。別のところから、誰かの声が聞こえてきたからだ。ピンクの癖毛だらけの髪、ある意味目立つ服装、どこかずれてる鼻歌。どう見てもハロルドだ。
「なんだ、あんたら一緒にいたの」
「あ、ハロルド。どうしたの?」
「あんなか暑っ苦しくて。散歩しようと思って歩いてたらここについたってわ・・・・」
ハロルドの言葉は途中で遮れた。ハロルドの目は、とシャルティエに向けられてはいなかった。珍しく驚いたように目を開いて固まっているハロルドの視線を追ってみるとその先には―――モンスター。
「なんでこんなところにモンスター?!」
「あんましでないの?」
「でるといったら出るわ」
どっちだよ。のつっこみは戦闘の開始と共に流された。とりあえず武器を持っていなかったハロルドは後ろで待機。といっても、モンスターの数はたった2匹なので、一人一匹とみつもっても余裕だろう。
ただ、はこの時代のモンスターと戦ったことはなかった。
「なんだよこいつ!戦いずれー!」
「だっさ」
「うっさい過去人!俺はナウなヤングだ!」
シャルティエから冷やかしを食らうと、はくわっと怒ってどかばきと攻撃を加えた。モンスターにとってはいい迷惑だ。
そういえば、外郭にいたモンスターたちに少し似ているな、と思いながら、はとにかく適度に攻撃を加えていった。
ほどよくモンスターが傷つくと、はいつものようにモンスターをぺいっとそこらへんに逃がした。ハロルドとシャルティエはそれを見て「ああ?!」と声をあげた。
「なにやってんのよあんた?!」
「てい」
「あ!僕の方のやつまで!お前何なんだよ!」
の行動に、あのハロルドまでもが動揺した。シャルティエは自分と戦っていたモンスターまで逃がされて、かなり不満たらたらのようだ。
二人に怒鳴られただったが、怖がるどころか口を突っぱねてむすっとふてくされた。
「だって、わざわざ殺すことないだろ。なんでシャルとハロルドこそ殺すことしか考えないんだよ」
「そうじゃなきゃこっちが殺られるじゃない。未来人はみんなこうなわけぇ?」
「俺だけだよ、悪かったな!」
呆れて頭を抱えたハロルドを見て、はふーん!といいながら腕をくんでますますふてくされた。シャルティエは@@@の言葉を聞くとさらにはぁ?とマヌケな声を出し、ハロルド同様、呆れてため息をついた。
「本当に変な奴」
「変で結構」
「ハイハイ、喧嘩してないで、今日はもう寝るわよ〜」
ふてくされるとそれに喧嘩を吹っかけるシャルティエをハロルドがパンパンと手を叩きながら止めると、3人は疲れたやら腹減ったやらいいながら基地の中に戻っていった。



忘れた頃になんだが、そのころジューダスたちは。


「はぁー・・・」
「・・・・」
「・・・・」
ハイデルベルグ城の男性部屋。いつもなら元気いっぱいのはずのカイルが、今日に限って深いため息をついていた。
それもそのはず、今まで毎日のようにいちゃいちゃしていたリアラと、今日(?)大喧嘩してしまったのだ。
ロニもジューダスも、その今までにない異様な空気にどうしたものかと冷や汗をかいたりとりあえず観察してみたりとどうにも手を付けられないでいるようだ。
「はぁー・・・」
本日何回目ともいえないため息が、カイルからもれる。
ジューダスはため息をつくと、「明日にはきっと話せるようになるって!な!」とカイルを元気付けはじめたロニを無視して部屋をでた。歩いていてたどり着いたのは、城のどこかのバルコニー。しんしんと雪が降る中、つもった雪も気にせずジューダスは手すりに肘をついた。
あいつの言っていた「後は頼む」というのは、もしかしてこれか?
と、ジューダスは外の冷たい空気で頭を冷やしながら思い返した。だとしたら、かなり面倒な仕事を任されたものだ。・・・しかもロニと二人で。
「なんでこんな時ばかりいないんだあのバカは・・・」
こういうことの専門は、どちらかというとお前だろうがと内心毒ずくと、ジューダスはチッと舌打ちした。
(早く戻って来い。単細胞め)
それとも自分が迎えに行かなければならないのだろうか。そこまで考えて、ジューダスは考えるのを諦めるようにため息をついた。
アホ臭い。果てしなくアホ臭い。
・・・と頭の中で答えが出たらしく、それからジューダスはカイルたちのことに思想をめぐらせた。
(どうしたものか・・・)
本当に、面倒なことばかりいつも人におしつけていく。ジューダスは額に手を置くと、またため息をついた。
どうやら今は、何も考えられそうにない。







続く
−−−−−−−−−−−−−−
フフフー。スランプだーー☆(明るく言うな)
もうダメダメッスね☆ダメの領域超えてますね☆むしろ泣けてきましたね☆(涙声)
は・・・ははははははは・・・・。どないせーっちゅーねん。
どうも天地戦争時代は苦手だ。やりたいことにいってくれない!てか曲者そろいすぎて違う方向に曲がりまくり!!
暴れ馬扱うって大変・・・・(袋叩)
もうコメントすらうかびません。あるとしたらバルバトスとのありえない接触?やつをあそこまで崩してしまいました。へっへっへっ(壊れてる)
逃げよう。それしかない!(コラ)
ではでは、ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございますー(涙)