姉さん、事件です。
・・・某ホテルマンの真似を心中しながら、は横の甲板に立っていた。頭の中では例のホテルでのBGMがかかりそうだ。
「だからぁ、俺がいいたいのはそういうことじゃなくて!」
「なら、どういうことなんだ」
アルジャーノン号の船首で、真っ黒な服に真っ黒なマント、そして真っ白な竜族の仮面を被った怪しい少年と、銀髪で大柄な、活発そうな青年が大声を出して険悪なムードをそこらじゅうに撒き散らしていた。
「あちゃ〜忘れてたよ・・・」
どうするやねぇ、と、苦笑いしながら頭を掻いているそのしぐさと声は、迷惑なことに船首で撒き散らされている険悪ムードとは裏腹にかなり気の抜けるものだった。







my way of living 47
〜まってろカ○ヤ・・・・!やっぱり青春は心の痣〜








いつ殴りかかってもおかしくないような状態にまで二人の喧嘩がヒートアップしていくと、金髪の少年が現れて間に入り、一生懸命二人をなだめた。カイルだ。
険悪なムードが一旦は収まったものの、やはり仲直り・・・とはいかず、むしろ対立するような冷めた空気が覆っていた。
カイルの腕を振っての必死の説得にもかかわらず、二人は目をあわせようともしない。
「あーあー・・・。カイルかわいそ〜」
ため息をついて手すりに肘をのせると、その上に頭をおいて助けに行く気すら見せない。というか、ここでが出て行けば余計に話がこじれることくらいは本人が自覚しているというだけだったのだが。結局「お前も何者だ」と責められるだろう。
ジューダスがそっぽを向きながら何か言うと、柱の裏からリアラがでてきた。
これも、ゲームで見たとおり。
4人のやりとりを遠くに眺めながら、はふっと口元を緩めた。
この出来事で、この4人はさらに仲良くなっていくんだな、と、そう思うとなんだか置いていかれた気分になっては首をかしげた。
「・・・アホくさ。俺もここにいるじゃん」
仲間はずれってわけでもないんだし、と、自分に語りかけるようにつぶやくと、はため息をついた。
最後にジューダスがなにやら言っていなくなると、カイルはおろおろとしてそれからロニに声をかけていた。
リアラはうつむくと、手すりの方まで歩いていき、そのまま海を眺め始めた。
どうにも動かない二人を見るとカイルはため息をつき、それから両手をぐっとにぎって船の中に入っていった。
「そろそろくるかなぁ?」
ふぁとあくびをして表情を緩めると、は奥まで歩いていった。ジューダスがそこに現れたのは、その後すぐだった。


「探したよ、ジューダス。もう、突然いなくなっちゃうんだもん」
「・・・・」
ジューダスが横の甲板についてから数秒後、走ってきたらしいカイルがいつものようにジューダスに声をかけた。が、ジューダスはカイルに背を向けたままで、一向に喋る気配がない。
会話もなく数秒が経過した頃、どことなく人を遠ざけるような空気を出しているジューダスに、カイルが少し緊張気味で「あ、あのさ、ジューダス」と声をかけた。
「俺、信じてるから!」
「カイル・・・」
力強く言い切ったカイルに驚いてか、ジューダスがカイルの方へ身体を向けた。ジューダスと目があうと、カイルは嬉しそうににっこり笑った。
「ジューダスが、何歳だろうと、だれだろうと関係ない。俺は、ジューダスを信じてる!だからさ、一緒に行こう!旅、続けようよ!」
「カイル、お前・・・・。何故だ?どうして僕を信じられる?何も明かそうとはしない僕を・・・」
「なぜって・・・・うぅ〜ん、そうだなぁ・・・・」
心底困惑したようにジューダスが問いかけると、カイルは腕をくんで首をかしげた。
「・・・・ジューダスが好きだから・・・・だと思う」
「・・・・好き?」
なんとなくだが出てきた答えを、カイルは率直に言葉にだしてきた。
ジューダスはその言葉を聞くと、初めて聞いた単語のように繰り返しつぶやいた。
そんなジューダスにカイルはうんとうなずくと、「そう、好き」ともう一度確認するように今度ははっきりと言った。
「好きだから、一緒にいたいって思うし、ジューダスのこと信じられるんだよ」
「僕はお前にたいして何も教えてはいないんだぞ?そんな相手を、好きになるなんてことは・・・」
「あのさ、ジューダスは、相手の秘密、全部教えてもらったら好きになれるの?」
おどおどとどこか弱気なジューダスの反応を気にすることもなく、カイルは逆にジューダスに問い返した。
それは・・・といってジューダスが口ごもると、カイルは「そうじゃないよね」とまたにっこり笑った。
「秘密があってもなくても関係ないんだ。そいつが、好きかどうかってだけさ。だから、ジューダスもそうだよ。秘密があっても・・・・いや、秘密があるところ、ぜーんぶ含めて、ジューダスが好きなんだよ!」
「カイル・・・」
両手をあげて大げさに見えるリアクションをとりながら言ったカイルだったが、自然すぎてむしろ聞いている方が暖かい気持ちになりそうだ。
ジューダスは弱弱しい声でカイルの名を呼ぶと、うつむいて口を開いた。
「・・・カイル、僕は・・・・」
「それが言いたかっただけ!じゃあね!」
だがカイルは自分の気持ちを伝えることができて満足したのか、それとも今すぐに答えを聞くことができなかったのか、言うだけ言うとさっさと船の中へと戻っていった。
残ったジューダスはしばらく沈黙すると、ぐっと手を握った。
「・・・・今度は違う、そう思っていた。だが、結局は同じことを繰り返している・・・。それでも・・・それでもだ。僕は仮面を外すわけにはいかない。すべてを隠して、やりとげなくては・・・・」
揺らいだ決意をもういちど立て直すかのように、ジューダスはうつむきながらひとりつぶやいた。
ガタッ。と、音がなったのはその後すぐだった。
何事かと音がした方を見てみると、しまった、とまんま表情にだしながら引きつった笑みを浮かべるがいた。
呆れたようにジューダスがため息をつくと、は「あ・・・あはは・・・」と乾いた笑いをした。
「すみませんでした・・」
「別に怒りはしない。・・・・とっととでてこい」
盗み聞きしていたことを謝ったを、ジューダスは船の後ろの方に位置する手すりに腕を乗せながら呼んだ。
うっと息を詰まらせてからが渋々やってくると、ジューダスは疲れたようにはぁ・・・とため息をついた。
「何でお前はそんなに間が悪いんだ」
「しょうがないだろ〜。俺の特性なんだから」
「特性にするなどあほう」
口を尖らせていじけたように言うにジューダスがつっこむと、はけっと言ってジューダスと同じように手すりに腕を置いて海をぼけーっと眺め始めた。どうやら寒いらしく、肩をさすりながら。
そんなを見てため息をつくと、ジューダスは「おい」と声をかけた。
「もっとこっちへこい」
「なんで?」
「いいから」
言われたとおりにが近づくと、ジューダスはマントを引っ張っての肩にかけた。
「・・・・なあ、なんで中途半端なんだ?」
普通ならばマントごと渡すとか、よくある恋人同士ならば後ろから包み込むように・・・なんていうこともあるのだろう。だが今回は、ジューダスの肩についたままのマントを無理矢理引っ張って・・・・という形だった。寒いのは分かるが、はっきりいって格好悪い。
「なんか、寒くなってプールからあがった小学生が一つのタオルに寄り添って入ってるみたいだね」
「例えがわかりずらい」
「つかなんでこんななんだよー」
ジューダスがいつものようにずばっとつっこむと、はぶーと頬を膨らませながらまた同じ事をつっこんできた。
『そりゃあ、僕が見えたら大変でしょ?』
「あ、なーるほど」
「バカ・・・」
「だとコラッ」
シャルティエの声が聞こえて納得したにジューダスがぼそりとつっこむと、ががぁっと顔を向けた。
が、はジューダスに「端を持て」と言われて話をそらされ、上手い具合に逃げられてしまった。本人は気付いていない。
肩がぶつかるほどぴったりくっついた状態で「あ〜あったけーかも・・・」と言い出したに「そんな薄着だからだ」とジューダスはつっこんだ。
が、それだけぴったりくっついてもなんの反応も見せないに、なんとなくジューダスははぁ・・・とため息をついた
『もっと可愛い子ならよかったのにね、坊ちゃん』
「それをいうならマリアンさんだろ」
「殺すぞ貴様ら」
「きゃ〜怖〜いジューダスっ。・・・だから無言で吐き真似すんなって!」
うげ、と舌をだして吐きそうな真似をしたジューダスに、が思い切り裏手ツッコミを入れた。
フン、とジューダスが鼻で笑っていると、はまったく・・・といって腕を組んだ。マントを持ちながらとは器用だ。
「ま、いっかー。珍しいジューダス見れたし〜」
「・・・・お前な」
にこーっと怖いくらいに人が良さそうに笑ったを、ジューダスはじと目で見た。
そんなジューダスの反応を見ると、はだってさーと笑った。
「カイルに好きっていわれたときのお前、すっごい歳相応に見えた。いつもはじじくさいのに・・(てか腐女子にはキツいんだよあの場面)」
「おい」
カイルと話したときのことを思い出したのか、ジューダスは少し顔を赤くしていた。
だが、は気にしていないのか、というかそれ以前にそんなジューダスの反応を楽しんでいるのだろうが・・・・とにかくにーっと笑った。
「あんなジューダスなんてそう見れないじゃん♪俺、お前の本心なんて聞いたことないし。ていうか、いつも聞いてもらってばっかだし」
話していて段々と、自分からはふてくされていった。
ジューダスがはぁ、とため息をつくと、は「なんだよ」とむっとしながら聞き返した。
「別に聞かなくてもいいだろ。それに、いつも聞いてるわけじゃない」
「ああ、聞き流してるんだ」
「ああ」
「ってオイ!」
「・・冗談だ」
しれっと言ったジューダスの言葉を冗談ぽく変えてきたに、ジューダスがうなずくと、はまたズバッと裏手ツッコミを入れた。
どんとつっこみを受けたジューダスだったが、ふっと笑うと何事も無かったかのようにに返した。
まったく・・・・とがぼやいていると、ジューダスは遠くを見るように目を細めた。
「・・・・。僕は、また自分のことを話せないでいる。だがカイルたちは、できれば僕の正体が知られないままで守り通したい・・・」
しぶきを立てる海の水をながめながら、ジューダスは切々と語った。はジューダスの言葉を聞くと、同じように海を見た。
「・・・ってこたぁ、お前はもうこれからなにか起こるってこと、大体予想できてるってことか?」
「さあな。ただ、僕の命の続く限り、そうしていきたいと思っただけだ」
「・・・・そうか。ま、今はそれだけでいいよ」
あっけらかんと言ったジューダスに、はくくっと笑いながら言葉を返してきた。
それが「今はそれ以上心情を語ることもない」と言われたことにすぐに気付いたジューダスは、「・・・生意気」とぼそりとつぶやき、それから「アホが」とぶっきらぼうに言った。
「あっ、なんだよそれー。そんなこというと、もっと質問するぞ」
「知るか」
「ふ〜んいいのかなそんなこといって。さっき実はカイルに暴露しそうになったくせに」
「そ、それは」
「単に魔が差しただけだ?」
「そうだ」
「へー?ジューダスでもそういうことってあるんだ〜?ふ〜ん?ほ〜〜?」
『坊ちゃんだって人間だからね』
「お前らな・・・・」
けらけらとシャルティエと笑い出したに、ジューダスから肘鉄が送られた。
ぐおぉぉぉぉぉ・・・といってが苦しんでいるのを見て、シャルティエがまた笑ったのは言うまでもない。
だがシャルティエはこの後ジューダスによりロープでくくられ、海面ぎりぎりのスリル溢れる海の旅を堪能されられることになる。
『ぎゃ〜〜〜っっ!!!ち、近い近い近い近いーーっっ!!坊ちゃん!上げて!上げてくださいよー!僕が悪かったですからーー!!』
「だめだ」
『鬼ーーーー!』
叫ぶシャルティエににやりと笑うと、ジューダスは剣の先だけをたまに海につけて怖がらせたりした。
ガキくさ・・・とが隣でつぶやくと、ジューダスはロープをぴしっとのばして「お前もどうだ?」と進めた。
遠慮します、と手を上げて辞退したに残念だなというと、ジューダスはいい加減煩くなったのかシャルティエを引き上げた。
見つからないためにマントを変な使い方までして隠していたのにこれはいいのだろうか。
それはさておき、シャルティエをひきあげたジューダスはさっさと背中に担ぎ、まったく・・・といってため息をついた。
傍から見ればお前がまったくだ。といいたくなる。
『もう、酷いですよ坊ちゃん!!めっちゃくっちゃ怖かったんですからね!!わかりますかあの海面すれすれの恐怖がっっ』
「ああ、わかったわかった。悪かったな」
『うぅ〜っ。酷いですよぉ』
半なき状態のシャルティエの声をきくと、ジューダスはふっと笑った。そんなジューダスを見て、が「そうやってれば普通の男の子なのにね」とふと言った。
「・・・。普通ではないだろ」
「うん。色んな意味でね」
少し暗い雰囲気でジューダスが言葉を返したが、は手の上に顎をのせながらしれっと言った。
はぁ、とため息をつくと、ジューダスも手すりに肘をついた。
「世界を恐怖に陥れ、仲間を裏切った極悪人だ・・・・とでも思ってる?」
「フン・・・。お前はまた“俺はそうは思わない”といって否定するんだろう?」
「うん。俺としてはじじ臭い方推せ・・・・なんでもありません」
「芸がないな」
即答で答えたにジューダスが剣をむけながらつっこむと、は両手を挙げてさっさと降参した。
「やっぱり、お前の心にはそれがひっかかってるんだね」
「僕の犯した罪だからな」
「罪ね〜・・・」
そういうと、はジューダスの頭に手を回して自分の方に引っ張った。
仮面と横で頭突きすることになるのだが、その前に驚いたジューダスが「なんだ」と言って手を払った。
が、ジューダスが払ったのも無駄に終わり、は「いいから」といってまたぐいっとジューダスを引っ張った。
「俺がこうしてほしいの。・・・お願いだから、させてくれ」
「・・・・首が痛い」
「仮面取りやがれっ」
ジューダスが冗談で返すと、はまたくわっと表情を怒らせ一度頭突きをしてきた。
いたくないか?とジューダスが問いかけると、は「・・・・・。痛い」と涙声で小さく答えた。
「バカが・・」
「うっせぇ」
小さく笑ってジューダスがつっこむと、はふてくされながら言葉を返してきた。
「・・・・好きな人を守るのがいけないことだっていうんだったら、この世に英雄なんていないね」
「なにをいきなり・・・。そうであってもなくても、僕の犯した罪は消えない」
「消せるさ。お前に消す気があるんだから。ただ純粋につぐないたいと思っとけばいーんだよ」
「・・・・単純」
「単純で結構」
こういうのは単純が一番いいのというに呆れたようにため息をついたジューダスだったが、まんざらでもなさそうにぼんやりすると、のんびりと夕食のことを考えた。
(・・・・嫌な影響を受けた)
一瞬顔をしかめると、ジューダスは諦めて開き直ったようにため息をついた。


「あ、
廊下を歩いている途中、はばったりとカイルにあった。
「よーうカイル。飯はもう食ったの?」
「まだだよ。今から食べに行くところ。それでさ・・・」
ちらりと目を泳がせたカイルを見て、はみなまで言う前に「ジューダスのこと?」とカイルに聞き返した。
あはは・・と誤魔化すように笑うカイルに笑いながらため息をつくと、は「ま、気にすんなって」と簡単に答えた。
ちなみにジューダスは、によりマントの端をいつの間にか手すりに縛られており、それを取るのに甲板で奮闘中だ。
「え?じゃあ?」
「俺はお前らと旅を続けるつもりだよ。そちらさんがよければね」
「あの、ジューダスのこと聞いてたんだけど・・・・」
「フフフーッ☆そんなわけが分からなくて混乱する可愛いカイル君に質問〜☆皆が別れて旅するっつったら、俺はどっちについていくと思う?」
「え?うーん・・・・」
の急な謎の問いかけに首をかしげると、カイルはわかんないよと困惑顔で返してきた。
カイルの答えを聞くとは「そうだろうそうだろう」と言って笑い、結局話をこじらされたことに気付いたカイルは「教えろよー!」とぷんぷん怒った。
そんな反応はを喜ばせるだけなのだが。
「でもありがとなカイル。お前にあいつは・・・」
救われてるよ、といおうとしたは、ふと思いとどまった。
(・・・・なにアホなこと言おうとしてんだろ。らしくねー)
なになに?と首をかしげるカイルの頭に手をやりながら「ごめんなんでもない」と笑って誤魔化していると、ロニとリアラ、そしてジューダスがそれぞれ違う方向から現れた。
リアラははっとしておろおろし始め、カイルはそんなリアラを「お、おちつちて!」と噛みながらなだめた。
これでは落ち着こうにも落ち着けない。(余計なお世話だ)
ロニとジューダスはそれぞれ対極に立つと、目を泳がせたり頬を掻いたりとぎこちなく動いた。
「ジューダス、あ、あのよ・・・・悪かったな、さっきは、その・・・・」
「いや、僕も大人げなかった」
「ジューダス・・・」
しどろもどろ謝ったロニに、ジューダスもため息をつきながら謝った。謝ったうちに入るかどうかはわからないが。
とにかくジューダスが謝ったところを初めて見たロニ−−−や、カイルたち−−−は驚いたり眼を潤ませたりと、それぞれ大きく反応した。
「実際の年齢はともかくとして、精神年齢は僕のほうが高い。子供であるお前と同レベルで話すなんて、大人である僕がすべきことではなかったな。反省している」
しれっとジューダスがいうと、そこにいた全員が一瞬かたまり、それからロニがジューダスを指差しながらわなわなと肩を震わせた。
「な、な、な、なんだよそりゃあ!それじゃ、俺がガキってことか!?」
「そういったつもりだがわからなかったか?僕の言い方もまだまだのようだ」
ふう、とため息をついて肩を竦ませたジューダスを見て、カイルやリアラ、それにが噴出した。
「・・・・ぷっ!アハハハハッ!」
「ふふっ!あははっ!」
「あはははははっっ!」
「笑うなお前ら!こんにゃろう・・・・好き放題言いやがって・・・」
腹を抱えて笑う3人に怒ると、ロニはがるるるる・・とジューダスを威嚇した。が、ジューダスは何処吹く風で飄々としている。
大笑いして目に涙まで浮かべたが、震える腕をまっすぐ上に挙げた。
「い、いや〜ジューダス上手い!一本!」
「カウントとるなっ!」
「じゃ、ユウコウ!」
「下げてでもとるな!」
「スリーアウトチェ〜ンジ☆」
「競技変わってんじゃねえかよ!」
そのままのノリでがボケ、ロニがつっこみを入れていると、カイルやリアラはへたり込むまで笑っていた。
雰囲気も良くなったところでジューダスがを一刀両断し(オチをつけ)、とりあえず5人は食事をとりに食堂へ移動しようと廊下を歩き出した。
「カイル、さっきの問題の答え、教えて無かったね」
「いいよ。いらない」
こそっとカイルに耳打ちしたに、カイルはぶんぶん首をふってにっこり笑った。そんな殺人的可愛さのカイルに、は顔をほころばせながらもなんとか正気は保っていた。危険だ。
「なんで?」
「だって、皆がわかれて旅するなんてこと、ありえないんだもん」
自信満々でいうカイルに、はハトが豆鉄砲食らったような顔をしたが、その後声を立てて笑うとばんとカイルの背中をたたいた。
「あははっ!いいねぇお前!大正解だわ」
「あははっ!やっぱ?」
「自分でいうなバーカ☆」
「あはははっ、バカっていうな!」
「え?なに?なにがおきてるのここ?」
急に笑い出した二人に驚いてリアラがおろおろとしたが、ロニとジューダスによって「ほっとけ」と助言され、どつきあうカイルとは置いてけぼりを食らった。
その後、無事食堂へ移動した5人は、のんびりと夕食をとっていた。
「・・・・・ハッ!ジュ、ジュジュジュジュ」
「ジューダスだ」
「そうジューダスっ!あ、あれっ!」
スープを食べながら、ジューダスは急に挙動不審・・・・騒ぎだしたに名前を忘れられた。
ジューダスがに名前を教えると、はまだあわわと慌てながらバっと指を差した。
指した方向にいたのは、カウンターに座って酒を飲むロニ。
そして・・・
「・・・・・は?」
ジューダスは思わず間の抜けた声をだした。
「な!な!アレ絶対そうだろっ!!マスターだよ!!」
マスター。
どこの船にでも出没し、渋い顔芸でのみ言葉を表す(時に喋ることもある)ある意味何でも屋的行動が目立つ、ジューダスの記憶が確かなら彼は随分と歳をとっていたはずなのだが今の彼は昔と全く変わってはいなかった。
マスターはこちらに気付くと一瞬目を見開き(彼の目は細いので普段棒のようにみえる)それからフッと笑った。
ホラーだ。
ジューダスと、はしゃいでいたさえも一瞬固まってシンクロした。
「・・奴にハッタリは通用しねえ・・・」
気負けするな!じゃなくて・・・」
机に腕を突いてうなだれたに思わずノリでボケに近いつっこみを入れたジューダスは、しまったと青ざめながら自分に突っ込みを入れた。
いつもならここでが「や〜い♪」と茶々を入れてくるのだが、いかんせん二人ともそれほど精神状態が落ち着いてはいなかった。
とりあえず合ってしまったものはしょうがない、といいつつ嬉しそうにはしゃぐと、はジューダスを引っ張ってロニの隣へと移動した。
「よっ、マスター!」
片手を上げて元気よくが挨拶すると、マスターはまたフッと笑って席を勧めた。顎で。間違いのないようにいっておくがしゃくっただけだ。
ロニはなんだか暗い表情で、斜めの効果線でも入ってそうな勢いのオーラをだしながら酒を煽っていた。
「聞いてくれよマスター・・・・それでさぁ・・・・」
どうやら今までのフラレ暦を語っていたようだ。
どーりで暗いわけだよ、ととジューダスが肩を竦めていると、マスターは二人にも飲み物を出してきた。
オレンジジュースだ。
「「・・・・・」」
思わず沈黙した二人だったが、マスターと目を合わせてくっと笑うとジュースの入ったコップを持った。
「かんぱーい」
「・・・」
カコンと軽く、がジューダスのコップへ自分のコップをあてた。
「余計なことを・・・」と言うジューダスに、は「いいじゃん。こういうのって楽しいだろ?」と笑った。ジューダスが肩を竦めてはぁ、とため息をついているころ、ロニは隣でマスターに語りかけながら泣き出していた。
とジューダスが眉を潜めて引いていたが、マスターはロニの肩をぽんと叩いて次の酒をすすめた。
「マスター・・・・!!」
ロニが目を輝かせながらマスターを見上げると、マスターは「おごりだぜ・・・」と、やはり顔で語った。いい加減しゃべってほしい。
とにかくそんなマスターにロニがぶわっと涙をまた流し「マスター!」と言うと、マスターはうんと頷き、その場で小さな青春物語が演出されていた。彼は金八でもやろうというのだろうか。
ちなみに、ロニにとって癒しとなったマスターは、実は船に乗る乗客や乗員たちの間では結構有名だったりする。
あほくさ・・・・・とジューダスが片肘をついてそっぽをむいていると、マスターはの方を見た。
目があったが「ん?」と、ジューダスと同じくついていた肘から顔を離すと、マスターはジューダスに目をやった。
ジューダスが気付く前にまたに視線を戻すと、マスターはフッと笑った。
「まさかマスター・・・・」
小さな声で言うと、はそっぽを向いているジューダスを指差した。
マスターはそれをみて頷くと、またフッと笑った。懐かしいとでも思っているのだろうか。とりあえず今回は表情が読めなかった。
ジューダスの正体が分かっても笑ってくれたマスターに、はにっこりと笑った。
マスターと目を合わせてがにっこり笑っていると、ジューダスがそれに気付いてそっぽを向いていた顔をもどした。
「・・・・?どうした」
状況がつかめていないジューダスは、ただ首をかしげるばかり。
はすがすがしい笑顔でマスターと一緒にジューダスを見ると、表情で言葉を表してみた。

お前、バレすぎだよ。



次の日、早いうちにアルジャーノン号はスノーフリアへとついた。
船を下りる寸前で、船長が「おーい」と声をかけてきた。
「船の旅は堪能できたかな?」
「ああ、すっごく楽しかったよ!ジロウ号最高☆」
「アルジャーノン号だっ。・・・コホンッ。それでは英雄諸君、また出会えることを祈っているよ。陸での冒険を楽しんできてくれ」
にっこり笑った船長にカイルが「ありがとう!」と挨拶をすると、それぞれ荷物をもって船から下りた。
「さよならっ、ジロウ号!!」
「アルジャーノン号だっっ!!」
船を下りた後までまだ船長に喧嘩を売るに、船長は律儀にもつっこみかえしてくれた。
笑ってまた手を振ると、5人は雪の振る港を歩き始めた。空は灰色に曇り、海からは冷たい北風がふいてくる。
「ハ、ハ・・・クション!ううっ、寒っ!雪がつもってら!」
船もいなくなりますます風を受けるようになると、カイルが肩を抱きながらくしゃみをした。ロニやリアラも同じように肩を抱いている。
「うぃぃ・・・早いとこハイデルベルグに向かおうぜ。こんなところに突っ立ってたら凍え死んじまう。・・・おい、お前寒くないのか?」
その中で、厚着をして−−−ついでに仮面までつけている−−−ジューダスはさておき、かなり薄着のがカイルたちほど騒いでいなかったのを不審に思って、ロニが声をかけてきた。
「寒いよ。でも俺のふ〜る〜さ〜と〜♪では」
「なぜいちいち歌う」
の細かいボケにジューダスが横からつっこんだ。手を上げてありがとう、というと、はロニに向き直って続きを話しだした。
「で続きだけど、俺の住んでたとこじゃ冬に雪降ってたから、少しくらいなら我慢はできるんだよ」
「つってもこれは寒いだろ〜?」
がたがたとでかい身体を震わせてロニが言うと、は指をさしてロニを笑った。
「指差して笑うなっ」
「ヴァッカ野郎!男ならこんなときどうどう胸張って歩くもんだろっ!俺なら若さで乗り切るネ!!」
「はっ!」
の言葉を聞いて息を吸うと、ロニは何かに目覚めたかのように目を輝かせ「そ、そうかっ!」と叫んだ。
「よーし!俺は歩くぜ!胸を張って!」
「ジューダス、ハイデルベルグはどっちにあるの?」
「ここから北西の方角だ。海岸沿いを北上し、山脈にぶつかったら西に進むんだ。ハイデルベルグは大きな街だから、すぐにわかるはずだ」
いさましく歩き出したロニを無視して、カイルとリアラとジューダスはハイデルベルグへの道を確認していた。
はそんなロニを見て「バカだー!」と笑い・・・・その後シメられた。
「なあロニ」
シメが終わり、ロニがを開放したときだった。がロニにこそっと話しかけた。
なんだ?とロニが首をかしげていると、は耳元に手をそえてひそひそと話した。
「俺のこと、聞かなくて良いの?」
の言葉をきくとロニは一瞬目を大きく開いたが、その後頭をがしがしと掻き、苦笑いした。
「もういいんだよ。気にしないことにした。怪しい二人組みについてはな」
ロニが真似をしてこそっと耳打ちをすると、は驚いた顔をしてから笑い、「そりゃどーも」と返した。
「なにをやってるんだ凸凹バカコンビ。さっさとこい」
「「バカじゃない!!」」
そんなこんなでいつものように騒いで街へと入っていくと、橋の上に半そでしかきていない青年が立っていた。
「・・・・あのー、なにをしてるんですかモグッ」
「しっ、リアラ、見ちゃだめだよっ!」
「聞こえてるんだけど・・・」
思わず質問してしまったリアラの口をおさえると、は人差し指を口の前に持ってきて母親が子供に変質者を見るなというかのように注意した。青年はしっかり聞いていたようだ。
で、なにやってんだよとロニが再度質問すると、青年は「こうやってるとふるさとに帰ってきたって感じがするんだよ」と腕を広げながらうっとりといった。
「・・・マゾ?」
「違う!」
「でも薄着だし」
「断じて違う」
の問いかけに違うと断言すると、青年はくしゃみをした。半そででいるのだからあたりまえだ。
「でもさ〜こういうところに立ってると・・よっ」
「あ、危ないわよ!」
青年の隣に急に登り始めたに、リアラが慌てて静止をかけた。が、言われた本人は「大丈夫だって」と言って結局青年の隣に登ってしまい、ジューダスは呆れたようにため息をついた。
「なんだ、よくよくみるとあんたの方が薄着じゃないか」
「しょうがないさ。ここ来る前は暖かいところにいたんだから。それよりここにたっていうことは一つだろっ」
うきうきと声をはずませてにっこり笑ったに青年が首をかしげていると、はすぅっと息を吸った。
「月にタッチすんのなんてわけねーよ!」
「はあ?」
アーイ・キャーン・フラーーーイ!!
「「「ぇえ!?」」」
片手を上げて叫んだの言葉を聞いて、カイル・ロニ・リアラの三人が思い切り驚いた。ジューダスは「飛ぶな」といつも通りつっこみだ。
そんな仲間たちの反応を見ると、は「違うだろっ!」と逆につっこみを入れてきた。
「ここは“イエース!ユー・キャン・フラーーーイ!!”だっ!」
「むしろ自分の星へ帰れ」
「ワンモアプリーズ!(?)行くぜ!アーイ・キャーン・フラ」
ぐいっ。どさ。
が言い終わる前に、ジューダスがのベルトを引っ張って橋から下ろした。それから横にかつぐと、青年に「騒がせたな」と言ってさっさと歩き出した。
カイルたちはというと、扱いなれているところを見せられ、感心したように頷いていた。
とりあえず防具屋へ行くと、ロニとカイルとリアラは毛皮のコートを買った。
ジューダスとは「マントがあるからいい」と言って買わず・・というか資金がそこをついたため諦め、5人は食料を買いに移動した。
だが結局、我慢しきれなくなって二人ともむりやり毛皮のコートを買った。
「今回の船旅は退屈だったなぁ。もっとわくわくするような、冒険ロマンがよかったなぁ。また怪物がでたらよかったのに!」
フォルネウスと戦った時のことを思い出したのか、カイルはうきうきと身体を弾ませながら話し始めた。
「バ〜カ。船乗るたびに怪物にあうってんだったら、俺は船旅なんざごめんだね」
そんなカイルに呆れたようにため息をつきながらロニがつっこむと、カイルは思い出したように「そういえばさっき、キレイな女の人が次の便のチケット買ってたよね」とぼそりとつぶやいた。
ロニはカイルの言葉をきくと、「なにぃ!」と身体を引いてまで驚くと、急に遠い目をして真顔でぶつぶつと独り言を喋り始めた。
「一人船旅を楽しむ美女・・そこに現れる怪物・・・あわやと思われたときさっそうと現れる男が一人・・・・「あなた、お名前は・・・」「ロニ=デュナミスと申します」「まあ、素敵なお方。結婚して〜☆」「もちろんです・・・」ふ〜む・・・・・よ〜しよしよしよしっ。帰りも船旅にするぞ〜〜♪」
「・・・バカはほっといていくぞ」
「リアラ、危険だからこっちにきてな」
「うん」
にやにやと笑いながらスキップしだしたロニから離れて、3人は他人のふりをして歩いた。カイルはとりあえず慣れているのか、そんなロニを見ても「またかぁ」くらいですませている。
買い物を済ませ、焼きおにぎりに騙されると、5人はスノーフリアを出た。街から出た瞬間、目の前に広がった銀世界に思わずカイルとロニとリアラが歓喜の声をあげた。とくに、カイルが。
「うお〜!すっげー!一面真っ白だー!」
「はしゃぐんじゃない。すべって頭を打ったら、タダでさえ悪い頭が輪をかけて悪くなるぞ」
きゃほーと走り回るカイルにジューダスがつっこんだ。リアラは「むっ、そんなわけないだろ!」と怒るカイルを見てくすくすと笑っている。
カイルが頬をふくらませていると、ジューダスはふっと口元だけ笑い、悪戯っぽくわざとらしいしゃべりかたでフォローを入れた。
「ま、打ちどころによってはよくなることもあるかもな」
「今のジューダスやけにかわいいな」
プッと笑いながらが間に水をさすと、ジューダスはきっと睨んで「煩い」と言った。
「くそぅ〜!言わせておけば!」
「ジューダス、よく知りもしないくせにカイルをバカにするな!」
きぃーーっっと怒って騒ぐカイルをかばうように、ジューダスの前にロニが現れた。カイルは助けが来たとばかりに「おっ!そうだ!ロニ!言ってやれ!」とロニを応援した。
「コイツのバカは筋金入りだ!1・2度頭打ったくらいでよくなるわけがねえんだよ!」
だがカイルの期待するような言葉はでず、ロニがジューダスに大声で言った言葉は結局ジューダスよりも酷かった。
カイルが情けない声で「ロニ・・・・」という中、一瞬ロニがなにを言ったのか理解できていなかった仲間たちは笑い出していた。
「すまん、カイル。フォローの言葉が思いつかねぇ・・・」
同じく情けない声で言い訳したロニにだめじゃん!と誰ともなくツッコミ、とにかく5人は落ち着きなく道を歩いた。
それからしばらくして、酷い目にあったカイルは立ち直ると共に次の行動に活発に動き出した。
「ねえ、折角ゆきぐにに来たんだから、ゆきがっせんしようよ!」
行く先の道を背にカイルが大きく腕を広げながら言うと、やリアラが「いいねー!」と言ってぱっと目を輝かせた。
だが、「だろー!」と楽しそうに笑うカイルの後ろに、にやりと不敵に笑うロニが雪だまを手に立っていた。
「へっへー・・・・そりゃいい考えだな・・・ほれ!」
「あ!くっそー!うしろからなんて卑怯だぞ!」
ロニの一撃から始まり、それから一気に雪合戦が勃発した。ぎゃーぎゃーとカイルたちが騒ぐ中、ジューダスは一人呆れた顔をして離れていた。カイルとリアラがいちゃついている中、他2名のでかい、ジューダス曰くガキどもはほとんど死闘化した戦いを繰り広げていた。
「くらえっ!!ハリケーーーン魔球ーーーー!!
「だぁっっ!!」
確かに球は速い。だがネタが古すぎる。とにかくの投げた雪だまを、ロニはなんとか避けた。
それから体制を立て直すと、すぐに雪球を作って投げ返した。
「どりゃーーー!!くらえっ俺必殺!!大リーグボーーーーール!!!
ズヴォアンッッと、かなりの至近距離でロニが直球を投げた。は避けたのだが、後ろの方でカイルが顔面セーブだ。そしてなんだかんだいってこちらもネタが古い上にパクリだ。
「アブねーーー!!こっちだってー!俺は絶対、甲子園に南をつれていってやる!見てるか、カズヤ・・・・!!
某野球漫画の真似をすると、が思い切り振りかぶってロニの胸辺りに剛速球を投げた。
「うぉあっ!!誰だよカズヤって!!」
それもなんとか避けたロニがつっこみをいれていると、カイルがジューダスに向けて雪だまを投げようと構えていた。
「僕はやらないぞ。そういうガキくさい遊びはとっくの昔に卒業し・・・・」
それに気付いたジューダスがやらないと言ったが、カイルは面白がって雪だまをジューダスに当てた。
とロニは大喜びだ。
「・・・・フッ。聞こえてなかったみたいだな。僕は・・・」
バスッ
バスッ
バズッ
ゴスッ
フッと笑ってもう一度同じ事を言おうとしたジューダスに、全員が面白がって次々に雪だまを当てていた。が、最後の一撃がまずかった。
「誰だ!今石を入れてた奴は!」
「うわぁあっ!ジューダスが剣を抜いた!にげろ!」
「大人気ねーー!!」
「キャーーーッ!」
「煩い!貴様らそこになおれ!!」
たかだか雪合戦で剣を抜くのもどうかと思うが、とりあえず抜かれて追いかけられるほうはたまったものではない。石入りの雪だまを食らったほうもたまったものではないのだろうが・・・。
とにかく、全員全速力で逃げまわり、そのうち走りつかれるとそこら辺に寝転がった。
「あ〜〜〜。ひっさびさだねぇ、雪合戦したの」
「僕はしてない」
「なんだよ、ジューダスだってやってるんじゃん」
けらけら笑いながらがジューダスに話をふると、ジューダスはむすっとしながら即答で返事をかえした。
カイルがの言葉を聞いてジューダスに話しかけると、ジューダスはむくっと起き上がった。
「バカに付き合って遊んでいる暇などない。さっさとハイデルベルグへ行くぞ」
「ロニ、バカ呼ばわりされてるよ」
ぱっぱっと雪を払いながら言うジューダスの言葉を聞くと、カイルがロニの方に頭を動かしてジューダスの言葉を伝えるようにロニに声をかけた。
「お前のことだ、バカ・・・・」
頭に手を持ってきながら、ロニは心底呆れたようにカイルに言い返した。






続く
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おーわったーーー。なにがってテストの一番危ない教科が(知るかそんなこと)
これをUPするのはいつになるのやら・・・・(ていうか勉強しろよ)
主人公、どうやらふっきれたようです。一旦ね・・・・・フフフ・・・(なにその意味深な笑い)
さー次はガングロかーー!?あえるのかー?!さっさと遊びたい(止まれ)
雪合戦、懐かしいなぁ。前はスタンたちと・・・・・合掌。(何)

なんてころにまたまた書いてました。危ないテストってことは・・・・木曜日か?(帰れ)
ではでは、ここまでお付き合いいただいた方、ありがとうございました〜〜。