「久々の米だぁ〜〜〜!美味しい〜vv」
「ニホンて米が主食なの?」
「これ使いずらい・・・・・」
「箸、というのだろう?」
「これはなんというスープなんですか?とても美味しいですわ」
「味噌汁だよ〜。俺も好き!お肌に良いのだよルーティくん」
「マジ!?」
「雑談ばかりしてないでとっとと食べろ!!」
my way of living 21
〜カニ星人と無能兵士、月の戦士(即席)に敗れる!〜
アクアヴェイルのシデン領についてすぐ、一行は宿を探した。
いつでも仕事を優先させるリオンの指示により、探しながら道行く人に話を聞き情報を集めながら歩いた。
途中出会ったおばあさんから、バティスタはモリュウ領にいるとの情報をつかみ、とりあえず一泊してから港へ向かおうということになったのだった。
宿についてすぐ「露天風呂〜〜!」と騒ぎ出したルーティとと他メンバーのアホ話は番外編3にてその詳細が書かれている。
「久々の布団とももうお別れ〜・・・・」
「ふわふわしてて気持ちよかったけど、床が近くてなんだか落ち着かなかったわね」
「その割りに早く寝てたぞ?」
「煩いわよマリー」
各自部屋で荷物をまとめると、フロントへと向かった。
朝食を食べるのに結構な時間をかけてしまったため、リオンは不機嫌だった。
「あ、メモ帳だ」
「これに一言書いていくんだよ。ご飯おいしかったよ〜とか」
「へー。んじゃなにか書いちゃいましょうよ!」
楽しそう!と言うルーティに、スタンやマリーやフィリアも同意した。
はもとより書く気満々だ。
「・・・・よしっ!」
それぞれが書き終わったころ、チェックアウトを終えたリオンが「なにかたまってるんだ」とスタンたちのほうへやってきた。
「ほらこれ、リオンもなにか書きなよ」
「嫌だ。何故僕がこんなものかかなければいけない」
「一日おせわになったんだから、これくらい良いだろ?」
と、スタンとリオンが書く書かないで言い争っている間に、がなにやら書いていた。
「・・スタン、と」
「へ?俺?」
「何書いて・・・・・ブッ!」
が記入したあとのメモ帳を見て、ルーティが思わず噴出した。
なんだよ、とスタンや他のメンバーたちがのぞくとそこには・・・・・・
混浴がよかったです。byスタン・エルロン
「ーーーーーー!!!!」
「ん?何スタン?」
泣きながら叫んだスタンに、がわざとらしく笑顔で答えた。
もちろんしらばっくれながら。
書き直せ!今すぐに!と言いながらスタンがを追いかけ、ルーティはそれを笑いながら見ていた。
メモ帳を見たリオンは呆れかえって物も言えず、マリーやフィリアはスタンに追いかけられるを呆然と見ていた。
「もー分かったよ。書き直せばいいんだろ〜?」
「最初からそうしろ!」
「じゃ、リ・オ・ンと」
「待て」
「ん?だってリオン書かないんだろ?代わりに俺が書いておいたから☆」
「そういう問題じゃない!それをよこせ!!」
「や〜だ〜〜〜〜〜〜」
スタンの名前を線を引いて消すと、今度はその横にリオンの名前を書いた。
それを聞いて怒ったリオンと今度は鬼ごっこを始め、ルーティやスタンはそれを見て大爆笑した。
「わかったよ〜。じゃ、やっぱスタンで・・」
「ダメ!絶対ダメーー!!」
「えー?じゃディムで」
『やめろ馬鹿!!』
「あ、それならいいかも」
『おいスタン!!お前自分さえよければそれでいいのか!!』
「だってディムロス、剣だろ?名前くらい大丈夫だって」
とうとうディムロスの名前を書き出したに、ディムロスがスタンの腰から怒り、他の全員は大爆笑した。
『だったらスタンでいいだろう。名前くらい大丈夫らしいからな!俺はだめだ!』
「そ?じゃスタン・・」
「だーーー!!待った待った!リオンでいいじゃん!書いてないんだから!」
「なっ!良いわけないだろうが!ルーティにでもしておけ!!」
「なんで私なのよ!!スタンでいいじゃない!!」
「や、やだよ!!ていうか書いたのだろ?!自分の名前かけよ!」
「え〜。面白みの無い・・・・・・」
「「「無くていい」」」
すさまじいスピードで会話が進み、最終的に名前はのものを書くことになった。
といっても、後に全員の名前をが書き足しておいたのだが。(しかもトップはスタン)
騒ぐだけ騒いでげっそりとしながら(一部)、一行は宿を後にした。
やっと港へつくと、さっそく動きそうな船を捜した。
港へ向かう途中、スタンが少年に進められて穴の開いた壁から顔をだし、全員に笑われた。
壁には女性の絵が書いてあり、あまりにもスタンとは不釣合いでマヌケだったためだ。
しょぼくれるスタンをとマリーでフォローにならないフォローをいれつつなんとか立ち直らせていると、ルーティが「それらしい船を見つけたわよ!」と前の方から声をかけてきた。
全員でそこへ行き頼み込んだのだが、「モンスターがいるから」とすぐに断られてしまった。
キレたルーティをなだめながら港を歩いていると、おじいさんが声をかけてきた。
「お前さんたち、見たところ旅のもののようじゃが・・・なにかお困りのようじゃのう」
「俺たち、モリュウに行きたいんですけど・・・」
スタンが少しうなだれながら言うと、「ほほう、モリュウへのう・・・」とおじいさんが物珍しそうに言った。
「船乗りの連中、モンスターが海に出るから、怖くて船が出せないって言うのよ!男のくせに、情けないッたらありゃしない」
「爺さんに当り散らしたってどうしようもないだろ」
「んじゃー、どうすんのよ」
まだ不機嫌なルーティがスタンと口喧嘩しだしたのだが、おじいさんは気にした様子も無く、昔を振り返るように喋りだした。
「その昔、ワシは今のシデン領主、アルツールさまの下で働いておったんじゃよ。その息子がまた冒険好きでの。よくモリュウ領へと通じとる洞窟を二人で探検したもんじゃよ」
「モリュウ領への洞窟?」
「いいなあ探検!」
「お前はいつもしてるようなもんだろう」
おじいさんの言葉にが目を輝かせリオンがつっこみを入れた。
それも気にせず、おじいさんとスタンはさっさと話を進めていった。
「そうじゃよ。あの辺りは浅瀬になっておっての、あまり知られとらんが、モリュウへの通路が海底にあるのじゃよ」
「それはどこにある」
リオンがすかさず質問すると、おじいさんは思い出すように上を向き、「街から南に行くと、海岸近くに入り口があったはずじゃ。今の時期は下げ潮じゃから、水没しとることもなかろうて」と教えてくれた。
「行ってみよう」
「おじいさん、ありがとうございます」
「なぁに、よいてよいて」
おじいさんにお礼を言うと、スタンを先頭に一行は町を出た。
「すっげー洞窟だよなぁここ。滝もあったぜ!?」
「はしゃぐな単細胞」
「だって本当の冒険みたいでわくわくするじゃん♪」
オベロン社のライト片手にスキップしだしたを見て、リオンははぁ〜・・・とため息をついた。
「暗いな〜。怖ぇえ〜!ってうわ!!」
「バカッ!転ぶな!」
水で滑りやすい中をスキップしていたのだからあたりまえなのだが、は思い切り後ろへ倒れた。
ちょうど横を歩いていた保護者・・・コフッ、リオンが腕をつかんだためしりもちはつかなかった。
しかしそのあとは、リオンにこってり怒られた。
スキップをやめてやっとが普通にあるきだしたころ、出口らしき光が見えてきた。
「なんだ、このバケモノは!」
やっと出口だ!とはしゃいでいた矢先、その出口らしき道の前にどでかい硬そうなモンスターが立っていた。
「コイツを倒さないと先には行けないみたいね!」
「くっくっくっ!さぁ、かかってきな!」
「マリーさんカッコイイ☆」
「馬鹿を言ってる場合か!来るぞ!」
それぞれが剣を抜き取った瞬間、モンスターがつっこんできた。
「リオンっ、コイツ硬い!!!」
「見てわかれ単細胞!お前とスタンとマリーは剣で援護だ!フィリア、ルーティ、晶術でカタをつけるぞ!」
「はい!」
「Ok!」
ギィンッッと大きな音をたててモンスターの腕を弾いたが硬いと訴えると、リオンは早口で全員に指示をだした。
「チッ、TP切れか・・・。スタン!変われ!」
「分かった!」
晶術を使い切ったリオンとスタンが交代し、前線にリオンが出てきた。
マリーとはその間なんとか二人でおさえこんだ。
「リオン、こいつ腹弱いんじゃねえ?」
「なんでだ」
斬っては受け斬っては受けをくりかえしていると、がふとリオンに聞いた。
「カニっぽいから」
「・・・もっとちゃんとした理由を考えろ。間違ってはいないがな」
「じゃ、いってみるっ?」
「さっさと終わらせられるかどうかわからんが・・。失敗したらタダじゃすまんぞ」
「上等!」
言うや否や、二人はフィリアの晶術を食らったばかりのモンスターの懐へとつっこんでいった。
「でぇやあ!!」
「はっっ!!」
は上から、リオンは下から剣を振った。モンスターは大声で叫ぶと、苦しそうにのた打ち回った。
「って危ねえ!!」
「チッ!」
とリオンが急いで避難しようと走り出した瞬間、スタンがモンスターの方へ走っていった。
「とりゃあ!!」
ザンッッ、と勢いよくスタンが同じところを斬りつけると、モンスターは叫び声を上げてレンズだけになった。
「やったのか…」
「これで先に進めそうだな」
荷物を手に持つとリオンはさっさと歩いていった。
その後を全員が追いかけ、レンズを拾っていたルーティは一番最後にきた。
やっと洞窟を抜けると、モリュウらしき街を発見しそこへ歩き出した。
「・・・俺、なんのために戦ってるんだろう」
「またか・・・」
ふと、スタンが歩きながら言った。
リオンは呆れてため息をついた。
「だってさぁー・・」
「別に今ここで任務を降りても良いんだぞ。その代わり明日の太陽を拝めなくなるがな」
「わ、わかってるよ」
「いい加減慣れなさいよ。しょうがないでしょ?神の眼を取り戻さないと、もっと沢山の人が死んじゃうのよ?」
ルーティのもっともな言葉にうん・・と頷くと、スタンはでもなぁ〜とまだブツブツ言いながら歩いた。
「慣れろ・・ね・・」
それを聞いていたがリオンの横でぽつりと言った。
「・・・・」
それを聞いていたのはやっぱり近くに居たリオンだけだった。
「・・・お前まで同じこといいだす気か?」
「言えるもんなら」
「ならやめておけ」
「言うと思った」
ぶっきらぼうにいったリオンに、は笑いながら答え、その後めずらしくなにも話さず黙々と歩いた。
はスタンの言葉で一つ気付いたことがあった。
(俺はいつモンスターを殺すことに慣れてしまったのだろう?)
最初のころ、は必要最低限モンスターは殺さずにいた。
それが最近では、まだ普通の人に比べるとそれほど殺しているわけでもないのだがそれでも殺めてしまう時がある。
罪悪感はある。あるつもりだ。
それでも時々、無心に生きているものを殺めている自分に後で気付くということが多くなっている、とは思った。
(スタンみたいに言っておけばよかった・・)
いえない方がつらいなぁ、と、は少し後悔しながらモリュウへの道を歩いた。
「お許しください。その子に悪気はなかったんです」
「うるさいわい!このガキが、あろうことかワシにぶつかってきたのだ。ならば、煮ようが焼こうがワシの勝手じゃい!」
モリュウについてすぐ、街の道のど真ん中で兵士と母親と見られる女性がなにやら言い争っていた。
といっても一方的だったが。
「私はどうなっても構いません。お願いですからその子だけは…・」
「どうします、隊長?」
「くー、泣かせるねぇ。よし、本来なら公開処刑にするところだが、あんたの情が心に染みてしまってな・・・」
じゃあ・・・と顔を上げた母親に、兵士が嘲笑いながら言った。
「特別にこの場で無礼討ち、ということで許してやろう」
「くっくっくっ。こりゃ格別の計らいだ、ありがたく思えよ」
「そ、そんな、なにとぞ・・・」
「んー、何も聞こえんなぁ」
「魔人剣!!」
ヒュッと、真ん中に立っていた少し位が高そうな兵士にスタンの魔人剣がヒットした。
のわーっ!!とマヌケな声をあげると、兵士は思い切り格好悪くふっとんだ。
「だ、誰だ!」
「いい加減にしろっ!」
「ぬ、ぬぁんだとぉ!貴様ら、ただじゃおかんぞ!」
スタンが怒鳴ると、吹っ飛ばされた兵士が「かかれ!」と声をかけた。
「ぶつかったというチンケな理由で子供を捕まえ、必死に頭をさげる母親に無礼打ちなんて、言語道断横断歩道!!壬生浪士組み芹沢鴨が許しても、この様は許さない!月に変わって、お仕置きよ!!!」
ズビッ!!と某セーラー服美少女戦士の手の動きをすると、何故か屋根まで上っていたは「とうっ!」と言って飛び降りた。
「くらいなさい!ムーンティアラ〜アクショーーーーーーーーーーーーンッッッッッッッッ!!!」
ビュッ
「ぐあ!!」
「・・・・」
言ってが投げたのは石。しかも10センチはあるだろう中々投げごたえも食らいごたえもあるものだ。
「ストラーイク。ピッチャー振りかぶって〜第2球目、投げた!」
ビュッ
「ぐお!!」
「ツーストラ〜イク。さああと一球!ピッチャー振りかぶって〜投げた!」
ビュッ
「ぎゃあー!!!」
全て同じ人間に当てた。しかも、例の隊長と呼ばれていた奴だ。
3球もあてられた兵士はさすがに倒れ掛かっている。
「ストラーイク!!バッターアウト!!さ〜あチェンジだ!!ベンチへ消えろ!!」
「どわぁああっっ」
石を投げてすぐは走りこみ、蹴った。たんっとジャンプして顎に思いっっ切りだ。
「あ!酷いよ!俺が戦ってたのに!」
「早い者勝ち☆」
「貴様!!」
マリーが相手にしていた兵士が、自分たちの隊長を蹴り飛ばしたに襲い掛かってきた。
「お願いペガサス!みんなの夢を守って!(話進みすぎだし)食らえペガサス流星拳!!!!もどき!」
それに気付いたは・・・叫ぶと、兵士が剣を振り下ろした瞬間左に回転し、頭めがけて後ろ回し蹴りを食らわせた。
ミスリル入りの靴のかかとで蹴られた兵士はたまったものじゃないが、それでもまだ剣を振ってきた。
それを後ろに下がって避けると、は自分の剣を引き抜きながら兵士に突っ込んでいった。
「突きじゃなくて蹴りだったわ。ゴメンなさいよっと!」
低い体制で懐へ入りこみ、剣をもった方の手をザンッと素早く切り落とすと、は左で喉を殴った。
「だ、誰かおらぬか!曲者じゃい!」
隊長と呼ばれていた兵士が大声を出し仲間を呼び始めたためスタンたちは急いでその場から逃げ出した。
「撒いたのか?」
『この大馬鹿ものが!』
民家の影に隠れたところで、ディムロスとスタンが口喧嘩しだした。
ルーティが止めたのと同時に、兵士たちの声が聞こえた。
「くそっ!奴ら、どこへ行きやがった!」
「そんなに遠くへは行けるはずはないだろう!」
「草の根分けても探し出せ!」
ばたばたと走る音が聞こえると、フィリアが慌てて「ど、どうしましょう」と言ってきた。
「まったく、とんでもないことをしてくれたな!」
「だってあんなの許せるかよ!」
「そうだよ!」
チッと舌打ちしながら言ったリオンに、とスタンが抗議した。
「じゃあどう落とし前つける気だ。捕まったら元もこもないんだぞ!」
「簡単なことだ!殺ればいいのだろう?」
「皆殺し賛成〜☆」
「わ、ま、マリーさん、、待った!」
「いたぞ!あそこだ!」
スタンが声を上げて二人につっこむと一行はあっさりと見つかってしまい、慌ててそこから逃げ出した。
「こっちだ!早く!」
街の外れの方へくると、金髪の青年が手を上げてこちらに声をかけてきた。
「急げ!捕まりたいのか!?」
「は、はい!」
言われてそちらへいくと階段があった。隠れられそうだ。
急いでそこへ行った丁度そのとき、上から兵士たちの声が聞こえた。
「くそ、どこへ行きやがった」
「この辺りにいるはずだ!片っ端から調べろ!」
「らじゃー!」
「ちょいとまちな」
先程の青年の声だ。
「なんだ、てめぇは!」
「俺かい?俺はジョニー。人呼んで『蒼天の稲妻』たぁ俺のことさ」
「な、なんだかしらネェが、邪魔するってんだったら、ただじゃおかねえぞ!」
兵士のうちの一人がなんだか腰が引けたような声で言った。
ジョニーと名乗った青年は「ほう、なるほどなるほど」というと、ぽろろん、と手に持っていた楽器をならした。
「そんなに俺の歌が聴きたいってか?」
「あん?」
「そこまで言われちゃ仕方ねえな」
「なにを訳の分からんことを…」
「いくぜ、ジョニーナンバー1!ゴー!」
という声が聞こえたかと思うと、上手いんだか下手なんだかわからないへんてこりんな歌詞の歌が聞こえてきた。
「プププ・・・」
「堪えろッッ」
両手で口を押さえるの手の上に、ルーティとスタンとリオンの手も重ねられた。
「こ、こんなイカレた野郎は放っておけ!行くぞ!」
「おう!」
「お、おい、待て、待てってば!俺の歌を聴いていけ!まったく、芸術を理解せん奴らだ・・・」
「まったくだぜ」
「おうっ!お前さんはあの集まりの中の・・・」
「でっす☆」
「危ないだろうが!まだ出て行くな!」
兵士たちの姿がまだ見えるというのにジョニーの隣に立っていたを、リオンが下から怒鳴った。
わかったようとブーたれながらジョニーと階段を下りてきたをリオンはまた叱っていた。
「あ、あの、ありがとうございました」
スタンがお礼を言うと、ジョニーが全員を見回して言った。
「ああ、なぁに、気にしなさんなって。ところでお前さんたち、訳アリって感じだな。衛兵におわれているが、お尋ね者にも見えない。しかもセインガルドの剣士ありストレイライズの神官ありきれいなおねえちゃんあり・・いわく取り合わせがばらばらだ」
「スタン、マリーさん、俺らハミだぜハミ・・・」
「強く生きよう、」
「何言ってるのさ二人とも・・・」
ジョニーの言葉に、とマリーが沈んだ。もちろん冗談でだが。
その後ろでは、疑いの目を投げるリオンとルーティに質問され、ジョニーが笑いながら答えていた。
「俺?俺か?俺はジョニーさ。気ままな吟遊詩人さ。自称、な。で、モノは相談なんだが…」
急にあらたまったジョニーに、スタンが「なんです?」と同じくあらたまって聞き返した。
「おまえさんたち、バティスタを追ってきたんじゃないか?」
「どっ、どうしてそれを?」
思い切り驚いたスタンを見て、ジョニーが大当たり!といわんばかりに「やっぱりそうか」とニヤリと笑った。
「あんたってなんでそうバカ正直に・・・」
「よっ、田舎者☆」
「田舎はいいとこだ!」
「まあまあ、そういうことなら実は相談があるんだが・・・」
口喧嘩でもはじめそうだった二人の間に入ると、ジョニーはさっさと話を進めた。
「なんですか?」
「俺の親友が奴に囚われている。そいつを助けるのに協力して欲しいんだが・・・どうだ、ここは一つ手を組まないか?」
「ええ、一緒に行きましょう」
さらりと答えたスタンに、ルーティとリオンが抗議した。
「ちょっと、スタン!」
「おい、勝手に決めるな」
だって、仲間は多いほうがいいじゃないか、と、スタンは当たり前のように答え、フィリアも賛成だと言った。
「だからといって、そんな素性も知れないやつを…」
「さっき助けてもらったのに、まだそんなことを言うのか?」
むむむ・・としばらくスタンとにらみ合うと、リオンは諦めたように「・・わかったよ」といった。
「だが、バティスタを倒すのが先だ。人質の救出はその後にしてもらう」
「ああ、かまわんさ。無理言ってすまんな。あれだけの騒ぎになったんだ、しばらくの間は、俺が前を歩いてやるさ」
「わーい♪面白そうな人が増えた〜」
「・・・・僕もお前くらい呑気になってみたい」
はぁ〜・・・と、リオンは疲れたようにため息をついた。
続く
−−−−−−−−−−−−−−
ジョニーさんが出たーー!!でも全然遊んでないし!
さーてデータ収集しなければ。次なにおこるかわからない!(ダメじゃん)
にしても・・・・・ムーンティアラアクション・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
明日があるさ!うん、明日がある!!
そういえば流星拳の他に流星きゃくってありましたよね。脚だか蹴だか漢字分からないけど。
ここらへんのリオンて、結構スタンに振り回されてますよね〜。そうでもないか?
ジョニーさんなんていう面白いスパイスが入ったけど、これからどうなるんだか〜♪
ていうか全員喋らすのは無理だろ、これ。すっごい辛いし。
とにかく・・・・戦闘シーンが壊れたのはこれが始めて・・・でもないか・・・(痛)
石3回は死にますよね。当たり所よかったのかすら。それとも悪かったのかすら。
・・・こんな話につきあってくださったかた、ありがとうございました。