「フッフッフッ・・・やるな坊ちゃん・・・」
「フンッ・・・・短足」
「短くはない!むしろながーーい!!」
「・・・・。なにやってんのさ二人とも」
イレーヌの屋敷の玄関で膝に手をつきながら口喧嘩している二人に、偶然通りかかったスタンがつっこんだ。
my way of living 20
〜ていうかもう20かよ(副題にあらず)〜
日が落ちてからやっとイレーヌの屋敷へとついた二人だったが、なんとか食事には間に合った。
よかった〜・・・と胸をなでおろしたにリオンが「餓鬼」と言い、「なぜその妖怪を知っている!?」とが珍しくつっこみへまわった。(餓鬼とは・・たしかお腹すかせた妖怪(鬼)のこと☆うわーい説明になってねぇ)
皮肉が通じなかったリオンはちょっとふてくされながらも(そう見えたのはイレーヌだけだった)、「お前より世の中のことはよく知っている」とまた皮肉った。
「むき〜〜〜〜!!イレーヌさん、リオンの夕食はここまでで」
「なぜお前に僕の夕食の量を決められなければならない」
そのままギャーギャーと口喧嘩しだしたリオンとに、イレーヌがにっこり笑いながら一言言った。
「二人とも、食事中は静かにね」
「は、はい・・!」
「・・・」
返事をしておしだまったと無言になったリオンを見て、スタンたちがおお!と感嘆の声を上げた。
「すごい・・・あの二人を一言で!!」
「私たちもみならわなくてはなりませんね」
「いや、フィリア、あれは見習わないでお願いだから」
「イレーヌは礼儀正しいんだな」
「マリーさん・・・・」
「マリー・・・・」
と、ところどころで会話が飛びかう夕食だった。
「あいかわらず綺麗な桜だね〜」
「そうね」
「ところで1ヶ月以上経ってるのにどうしてまだ満開なんだろうね〜」
「それは話の都合上よ」
「つっこんじゃいけないところなんだね〜」
「そうよ」
が伸びをしながら言い、イレーヌはのほほんと笑いながらそれに答えていた。
リオンはその光景をどこか違う世界のように見ていた。
否、見ていたかった。
「前はバルックさんと3人で見てたのにねー。バルックさん今頃何してるかな」
「仕事を終えて一杯やってるんじゃないかしら」
「あーそうかも!またどこかの岩に挟まってるなんてことなければいいけど」
「フフフッ。それはわからないわね」
光景だけ見たならそれはもうほのぼのとしていてまさに親子、とほほえましいものなのだが、その話の内容に、リオンは遠い地にいるバルックに同情の念を送った。(ご愁傷様)
「なーんか、ガキどもと遊んでこれ見たら、やっとノイシュタットに帰ってきたって気になったよ」
「そうね。仕事やらなにやらやってて、全然のんびり話せなかったものね」
「・・・・ただいま、イレーヌさん」
「おかえりなさい、」
照れくさそうに頭をかきながら言ったを、イレーヌは腕を伸ばして抱き寄せた。
子供をあやすように抱きしめると、は嬉しそうに笑った。
「リオンくんもと仲良くしてくれてるようね。嬉しいわ」
「こいつが勝手にくっついてくるんだ」
「それでも、あなた嫌いな人間はすぐに排除する性格でしょ?」
「・・・・」
「素直じゃないなぁ坊ちゃんてば☆」
「煩い」
ぎろりとをリオンが睨むと、は「きゃ〜怖いっ」とわざとらしく言った。
そんな二人のやりとりをイレーヌが笑いながら見ていると、スタンやルーティたちも外へでてきた。
「なにやってるの?二人とも」
「いつもどおり痴話喧嘩?」
「「違う」」
「まあ」
スタンとルーティの言葉を同時に否定した二人を見て、イレーヌは更に笑った。
「坊ちゃんと愛の語らいさ☆」
「絶対違う」
「そんな全力で否定しなくても・・・」
スタンがそういうと、とスタンは友情をわかちあう友のように抱き合い背中をバンバンはたきあった。
またやってるよ、とルーティが呆れ、リオンはアホくさいと言いながら少し二人から距離をとった。
先程から笑いがとまらないイレーヌに、が低血圧同盟ができたことや今までの旅のこと、屋敷にいってからのことなど色々とイレーヌに話して聞かせた。
行動からしてイレーヌのつぼに入るが今までの話を話している間、イレーヌは笑いっぱなしだった。(笑いすぎ)
「ヒューゴさまもそんなところがあるのねぇ・・・」
「今まではありえなかった」
「そうなの?初めてあったときから結構優しかったけどなぁ」
「外面がいいだけだろ」
「人生得する生き方だろ」
「お前がいうのかそれを」
「それをいうならリオンだろ」
「上等だ痴呆娘」
「そりゃあ地方の娘ですから」
「ふぅ・・・馬鹿を相手に嫌味を言っても無駄か・・・・」
「だとコラ!」
話の途中途中で口喧嘩しだすとリオンを見て、フィリアとマリーが仲がいいなと言い出し、スタンとルーティが色々とつっこみを入れていた。(それでもボケになるのはこの二人の性だ)
そのうちルーティとがスタンをいじめて遊びだし、他の全員はそれを見て笑ったり呆れたりしていた。
「ねえリオンくん」
それを見てにこにこと笑いながら、イレーヌがリオンに話しかけた。
「なんだ」
「をよろしくね」
「・・・・なんで僕が」
「あの子ね、素直じゃないから・・つらくても絶対に口にださないのよ」
思い当たる節があるため、リオンはイレーヌの言葉を否定せずだまって聞いていた。
「乗り越えられる程度のことならほうっておいても大丈夫なんだけど・・・そのうち、きっとそれではすまない悲しいこともつらいこともあると思うわ。だからそのときは・・・あの子を支えてあげてね」
「お前がいるだろうが」
「私は・・いつまでもあの子の傍にはいられないわ。きっと一番傍にいてあげられるのは、今の状況でも年齢でもあなただけだわ」
「それはどうかな」
「・・・時がくるまででもいい。あの子にはつらい思いをしてほしくないもの・・・。親っていうのはそういうものよ。違うけど」
「それは無理な話だろう。・・なにより、生きていればだれだってつらいことは避けられない」
つらそうに目を揺らすイレーヌに、リオンは感情の無い顔で答えた。
わかってるわ・・と、イレーヌは自傷気にため息をつき笑った。
「あの子ね、本当はすごく甘えるのが下手なのよ。いつもはよく抱きついてくるくせに、いざ自分から甘えようっていうときは全〜然。
抱きついてもこないのよ」
「とても想像できないな」
「ふふっ、そうでしょう?」
ふう、と疲れたようにため息をつきながらいったリオンに、イレーヌが笑いながら答えた。
「でも、本当はとても寂しがりやな子よ。あなたに負けないくらいね」
「なに馬鹿けたことを・・・」
「あら、違ったかしら?昔は一生懸命甘えるのを我慢しているように見えたけど?」
「イレーヌッ」
「ふふふっ」
悪戯っぽく笑いながら言ったイレーヌの言葉を、なぜかスタンが耳に入れていて、リオンはその後全員に「そうなの!?」と質問攻めにされた。
ほらをふくな!と怒るリオンに、イレーヌが「あら、本当よ?」と笑いながら言い、それを種に全員がリオンをかまって遊びだした。
その後リオンがキレてちょっぴり痛い目を見た。
「桜の下で大宴会だなんて、今までなかったよね」
「ええ。とても楽しいわ」
「またみんなでやろうね!」
「それはいい案ですわ!」
「今度は酒でももってこよう」
「コングマンも呼んだら喜ぶんじゃないか?」
「「絶対嫌」」
スタンの言葉に、イレーヌと何故かルーティが即答で否定した。
それを見て、イレーヌとルーティ以外の全員が大笑いした。(リオンは含み笑い)
次の日全員が目を覚ますと、イレーヌは屋敷に居なかった。
イレーヌさん〜〜〜〜としょぼくれるかと思われていたは案外冷静で、「レンズショップか港にでもいるんじゃないの?」とのんびり朝食をとりながら言った。
「おい、イレーヌはどこだ」
「イレーヌお嬢様なら、今は港の方かと思いますが」
「港か…・船を借りるには好都合だな」
支度を全て終え、全員が玄関に集まったのを確認すると、リオンは「港へ行くぞ」と指示をだした。
「それじゃあ、お邪魔しました」
「色々ありがとう。またね、メイドさん!」
「はい、お気をつけて行ってらっしゃいませ」
スタンとがそれぞれお礼を言って屋敷をでると、メイドはにっこりと笑いながら返事を返してくれた。
しばらくお別れかと思うと少し寂しいな・・と歩きながら言ったの声は、リオンの耳だけに届いた。
「イレーヌ!」
「あらリオン君」
「イレーヌさんおはよう〜」
「おはよう。ちゃんと起きれたみたいね」
「酷っ!」
くすくすと笑うと、行っちゃうのね、とイレーヌが全員を見回していった。
水夫の話では、輸送船が一隻、港から行方不明になっているらしい。
それに乗って逃げたのかというスタンに、イレーヌが言い読みねと言いリオンに向き返った。
「行き先はわかっているの?」
「奴はアクアヴェイルだ」
というリオンの言葉にイレーヌがえっ・・・と息をのんで驚いたときだった。
向こうから子供たちが見送りにやってきた。
「〜〜〜」
「よーぅ。みんなおはよう」
「相変わらず低血圧だなぁは」
わらわらと集まる子供たちにつっこまれると、は「うるせっ」と笑いながら言い返した。
マリーはその後ろでかもめと戯れている。
「もういなくなっちゃうなんて、なんか寂しいなぁ」
「もっとここに居たらいいのに」
「ん〜。仕事だからねぇ」
の言葉に、子供たちも渋々「わかってるよ・・・」と言った。
「、絶対に戻ってこいよな」
がの服をひっぱりながら言った。
分かってるって!とが笑うと、また小さな子供が前と同じく泣き出してしまった。
「あーあ・・・またもらい泣き合戦に・・・・」
「みんな、もう泣かないって決めただろ?」
「うん・・」
が声をかけると、泣き出した子供たちが頷き腕でごしごしと涙をふき取った。
「私たちね、お別れがあってももう泣かないって前に決めたの!」
「が行きづらいっていうからね、僕泣かないよ!」
「お前ら・・・。そりゃ、俺も嬉しいな。こっちまで泣きたくならなくてすむし」
「が泣くかよ〜」
「ホントホント」
「うっわ!」
酷〜とふてくされたを見て、みんなが笑った。
「絶対約束守れよ」
「はいはい。も男を磨けよ」
と言いながらがを抱きしめていると、後ろの方でイレーヌが声を張り上げた。
「な、なんですって…・聞いてないわ!」
ふとしゃがんでいた体を立たせて、はイレーヌたちのほうを見た。
イレーヌは顔を青くしてものすごい慌てようだった。
その後リオンとスタンがなにやら言い寄ると、イレーヌが折れたようにため息をつくのが見えた。
「?」
「あ、いや、なんでもないよ」
不思議そうに子供たちがを見上げ、問いかけてきた。
あわててがなんでもないというと、後ろのほうからリオンに「行くぞ!」と大声で怒鳴られた。
「あ!リオンだー!」
「リオンー!」
「・・・・なっ!」
なんでお前らが、と言う前に、リオンは子供たちにかこまれていた。
「あらあら、リオンくんまで仲間に入っていたのね」
「イレーヌだ!」
「おはよういれーぬ」
「リオンも行っちゃうのー?」
わらわらとリオンにたかり質問攻めにする子供たちに、スタンたちはしばらくあっけに取られていた。
が、慌てふためくリオンや子供たちのやりとりをみて、抑えきれずみんな大笑いしだした。
「リオンくんてば人気者☆」
「後で殺す・・・」
「うっわすげえ殺気!」
やヴぁい!とおちゃらけながらが言うと、子供たちも一緒になって「リオンこわーい」と騒ぎだした。
その後騒ぐだけ騒ぎリオンがぐったりとすると、イレーヌが子供たちを止め、なんとか騒ぎは収まった。
「それじゃ行って来るね、」
「・・・・うん」
「んな顔すんなって!また帰ってくるから。な?」
「うん」
よしよしといいながらぎゅ〜っとを抱きしめていると、スタンが「始めてみた・・・」と至極驚いた様子でボソリといった。
もちろん、他のメンバーたちもそんなは見たことはない。
子供たち一人一人がとリオンに挨拶をすると、リオンたちは船に乗り込んだ。
「みんな元気でね〜。指輪なくすなよ!」
「こそ!」
「ばいばーい」
「リオン、またねー!」
「・・・・」
「ほら返事!」
「・・・・ああ」
出港した船を最後まで追いかけてくる子供たちに、リオンは適当ながら手を振って返事を返した。
その後で照れ隠し。とボソリとが言うと、リオンはシャルティエを引き抜き、船の上でちょっぴりスリリングな鬼ごっこが開催された。
「、前より随分と落ち着いてきたわね」
「あれでですか?」
「ええ、あれでよ」
思い切りスタンが聞き返すと、イレーヌは表情を変えずのほほんと言い切った。
「きっと色々なところを旅してきたからね。可愛い子は旅にだせ・・・・か」
「・・・・そんな言葉だったっけ?」
「忘れたわ。だってこの言葉アクアヴェイルのものだものv」
せめて覚えていなければならないと思われるのは私だ。(痛)
「でも確かに、最近少し静かになったわね」
「こうやって子供は大人になっていくのね」
「そうですわね・・・」
「お姉さん少し寂しいっ・・・」
「・・・イレーヌさん」
「お母さんの間違いじゃないか?」
「マリーさん・・・・・」
ここはつっこむべきだろうか。(二人に対して)スタンたちは本気で考えた。
「なぁ、リオン。アクアヴェイルってどんな国なんだ?」
「複数の領国からなる島国だ。その昔、セインガルドから分離独立した国で、現在も各国と冷戦状態にある」
暇そうに質問したスタンに、リオンがさらりと的確な答えを返した。
ノイシュタットから出港して数日。いい加減船旅にも飽きてきたらしい。
数日前、 アクアヴェイルってめっさ端っこにあるクソ遠いとこっしょ?と言ったの言葉に、全員嫌そうに顔をしかめた。
ふーん・・・と感心しているスタンの横から、ルーティが「周り中、敵だらけってことね」と真剣な顔つきで言った。
「だからこそ、グレバムの持つ神の眼の力を手に入れた今、危険な状況にあるんだ」
「どんな事をしてもグレバムを止めなくては・・・」
フィリアが深刻な顔でいい、リオンがいつものような仏頂面で「その通りだ」と答えた・・・その横で、はにへら、と笑っていた。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・、気味が悪いぞ」
全員がを見て沈黙していると、マリーが真っ先につっこんだ。
それを聞いても「え?」とすっとぼけた返事を返しまだ笑っているに、仲間たちはますます不安がった。
こいつ、大丈夫か?
「酷いなぁ。アクアヴェイルってとこさ、日本に文化にてるだろ?だからちょっと楽しみなんだ〜♪どんなところなんだろ」
「お前な・・・・」
『どこまでも呑気な子ね・・・』
「まったくだわ」
リオンが怒るのを通り越してあきれ返っていると、アトワイトとルーティもその横で呆れていた。
「でもホント、異国なんて面白そうだよな〜」
「だろ?」
スタンも一緒になってにへら、と笑い、うきうきと話し出すと、全員が口々につっこみだした。
「あんた田舎ものだからどこだって面白そうに見えるでしょ」
「スタンさんはどこへ行っても楽しそうですものね」←悪気なし
「スタンがどこか別の場所へ行ってめずらしがらないことなんてないからな」
「所詮は田舎者同士、考えることが同じなんだろう」
「「田舎はいいとこだ!」」
スタンとが声をそろえて言った。
それを聞いて他のメンバーたちが笑っていると、イレーヌがついたわよ、と言いながら食堂へ入ってきた。
全員で甲板へ向かうと、海を泳いでいくと言ったリオンにフィリアとルーティとが「ええ!?」と声をあげた。
が、その後リオンに無言で睨まれ、3人は押し黙った。
「送れるのはここまでよ」
「ここはどこだ?」
アクアヴェイル公国のシデン領の外れの海岸よ、と答えたイレーヌに、リオンが「無理を言ってすまなかった。気をつけて帰れよ」といった。
「みんなも、どうか無事で…・」
「ありがとうございました」
スタンが言うと、イレーヌが「スタンくんもがんばってね」と笑顔でいった。
その後ろでどす黒いオーラをだしているルーティに、マリーととフィリアが怯えていた。
「それじゃ行ってきます」
「、気をつけてね。風邪ひかないようにね」
「・・・・今から海へ飛び込むけどね・・・」
フフフ・・と、が黒く笑った。
「でもこれさ、靴を並べて置いておいたら集団自殺に見えるかな?」
「あーっ、見えるかも」
「・・・・なに不届きな会話をしている間抜けども」
手すりの下辺りでしゃがみこんでとんでもない会話をするとスタンに、リオンがつっこんだ。
「行ってらっしゃい。存分に暴れてきてね」
「あたりまえだよ!」
「お願いだから煽らないで下さい」
「さー行くぜ野郎ども!」
「私たちは男ではないぞ?」
わらわらと戯れる数名を無視して、リオンは指示をだした。
「よし、上陸するぞ」
リオンが声をかけると、スタンから次々に海へと飛び込んでいった。
というか、「うっさいバカども!」とキレたルーティに、スタンが蹴り落とされていった。
「ひ、人殺し・・・」
「死んでないでしょうが」
「よかった。俺まだ死体遺棄なんてしたくなかったから」
「酷い・・・・・」
陸にあがってすぐ、全員はシデン領を目指し歩いていた。
スタンが「まず火をおこして服を乾かそうよ」と言ったのだが、「こんなところで火を焚こうものなら、モンスターたちの餌食だぞ」とリオンにつっこまれ断念した。
これにはフィリアも「そんな・・・」といったのだが、バティスタを捕まえたくはないのか、というリオンの言葉に、全員口をつぐんだ。
「まあまあ。街についたら宿行って風呂入ればいいんじゃん。きっと露天風呂とかあるぞ〜〜!楽しみーー!!」
「露天風呂ってなに?」
ずぶぬれでも元気なが言った聞きなれない単語に、スタンが首をかしげて聞き返した。
「種類や形は色々あるんだけど、建物の外にあるおっっっっっっっきな風呂のこと!いや、大きいかどうかもそこによるけど」
ちなみに俺の町の風呂は岩風呂でした、というの言葉に、ルーティやフィリアも興味をもった。
「そんなお風呂あるの?!」
「マグマが近くにあるところなら、きっと天然のものとかもあるんじゃないかな?湧き出てくるの。そういうのって肌に良かったり腰痛に効いたり―――って、色々と効果があるのが多いんだ〜v」
「お肌にいいですって!?」
「ルーティには最適だな」
「煩いわね。あんたこそ頭ん中直してきたらどうよ」
「そ、そんな効果あるわけないだろ!」
「あるところもある」
「うそー?!」
「本当」
あるらしいです。(どうでもよし)
ルーティとスタンが口喧嘩を始めた横で、フィリアが目をきらきらと輝かせながらに質問した。
「そんなすばらしいお風呂があるだなんて、私知りませんでしたわ!あ・・・でも、外というのは・・」
「あ、大丈夫、他からは見えないように策作ったり竹で仕切ったりしてるから。・・・・ま、露天風呂なんてどこもかならず覗けるポイントあるけど・・・」
「そうですか、よかった・・・」
ほっと胸をなでおろしたところを見ると、最後のぼやきはフィリアには聞こえなかったようだ。
早く入ってみたいですわ、と試験管を手に笑顔で言うフィリアに、が「なんのために」とは聞けず、その場は笑って流された。
「いよーし!さっさといきましょ!」
「いえーい!ラヴvO・NN・SE・NN☆」
「何語を喋ってるんだアウストラロピテクス」
「温泉入って頭ほぐそうぜ北京原人坊ちゃ〜んv」
ぐしゃぐしゃとリオンの頭を手でマッサージしたは、5分間シャルティエを抜き取ったリオンと鬼ごっこをした。
「ぜはー・・・ぜはー・・・・っていうかさ、温泉、混浴だったりして」
「「え゛」」
「・・・・・」
「こんよく?」
ようやく鬼ごっこが終わり会話に戻ってきたが、ぽつりと言った。
その言葉に、全員が固まった。・・・・マリーは首をかしげていた。
「わ、私混浴なんてやーよ!」
「わ、私もですわ・・」
「俺だって、そんなのやだよ・・・」
「覗かなくてもいいのにか?」
「変な突込みを入れるなマリー」
素で言ったマリーにリオンがつっこんだ。
「んー。でもそれはそれで面白いかも☆」
「「それはお前()だけだ」」
スタンとリオンがつっこみ、ほかの全員(マリー抜かす)がうなずいた。
『え〜。いいじゃないですか混浴。楽しそうで』
シャルティエが、リオンの腰から口をだした。
「シャル一緒に入ろうかv」
『僕は全然OKだよ☆』
『ワシもご一緒願いたいのう』
「フィリアに頼んでおじいちゃん☆」
『まさかあなたまで入ろうなんて思ってないでしょうね、ディムロス?』
『だ、だれがそんなこと思うか!』
「あ〜、ディムロスどもってる!!」
とがディムロスにつっこみを入れると、またもディムロスいじめが勃発した。
その後スタンも一緒になってディムロスで遊び、一行は町につくまでずーっとディムロスをいじめていた。(酷)
街につく頃には服も随分乾いていたのだが、塩くさいとルーティが喚き、とりあえず情報収集をする前にその日は宿で泊まる事になった。
続く
−−−−−−−−−−−−−
うわーい、話進まなーい。
みんなでお風呂、入りたいなぁ〜。でもアクアヴェイルにゃないだろうな〜〜〜。
せめてシャルとお風呂に入ろうか・・・・。それも楽しそう・・・むしろ俺が(強制終了)
ジョニーさんと遊びたい〜〜〜〜!ていうか坊ちゃんと絡むってことがない人だよね、ジョニーさんて・・・・どうしよ!!
今回坊ちゃんと触れ合ってましたね〜。(嫌な文だな)
頭マッサージ・・・結構気持ちいいんですよあ・・・ゲフッ、ゴフンッ。
また少しは近づけたのでしょうか。終わるころまでには良い友達レベルで!親友レヴェルで!!
頭痛い〜〜。テスト勉強せな〜〜〜(やれや)
というころに書いていました。
今読み返すとこれはかなり痛いです。文章書くの下手だな・・。
こんなの見てくれた方、本っ当にありがとうございます・・・。