「イレーヌにあいにいくんだ。彼女はフィッツガルド地方の責任者だからな。レンブラントの屋敷に行けば会えるだろう。」
「イレーヌさーーーーーーん!!!」
「叫ぶな精神異常者!!!」
「リオン、それ言いすぎ・・・・」
久々についた懐かしい港の風景に、は叫ばずにはいられなかった。
・・・・結果、リオンに新たな呼び名を付けられた。
my way of living 16
〜坊ちゃん危うし?!意地悪お姉さんの実力・・・・〜
「さすがのもあれは堪えるんじゃないの?あんた女の子に気遣いってものをしなさいよ!」
「ええんどすルーティはん・・・・・。所詮ウチは祗園の妓(おんな)・・・・・。一生色売りながら一人死んでいくんや・・」
「・・・・・何喋ってるかわかんないよ・・・」
「あらん☆エセ京都弁じゃやっぱ通じないかしらん☆」(作者新潟県民)
「・・・バカはほっといてさっさと行くぞ」
船を下りる前からこの調子だ。
首をかしげているスタンとフィリア、その二人にさらに茶々を入れて遊ぶを、リオンたちは無視してさっさと街へ入った。
「…そこ、どいてよ」
スタンたちで遊ぶだけ遊んだは、仕返しにリオンとギャーギャー騒ぎながら街へ入ってきた。
入ってすぐ、迷惑なことに道のど真ん中で子供が3人、なにやらもめていた。(人のこといえてないし)
「あーら、お金持ちのお坊ちゃまがわざわざ港でお買い物ねぇ。まるで召使みたーい!きゃっきゃっ!」
「違うよぅ、お姉さま。こいつはお坊ちゃまじゃなくてみなしごなんだよ。お母様が言ってたけど、こいつら親がいなくて、お金持ちの奥様に引き取られたんだ」
9才くらいになる女の子と7才くらいの男の子が、こちらに背を向けている6歳くらいの男の子に嫌味を言っていた。
子供特有の甲高い声で笑うと、二人はさらに嫌味を続けた。
「ああ、そうだったっけ。どうりで私たちとは違うとおもったあ。あんたもアンタの姉さんもなんかこうみずぼらしいよね。あんたの姉さん毎日泥だらけで働いてるじゃない?きったなーい!!」
「…・っ!」
背を向けていた男の子がくるっとこちらに振り返ると、険しい顔をしながら階段を下ろうとした。
「あ、下の道から帰るんだ?ふーん。あそこって君の仲間がいるんだよねえ?」
「親のいない子供がいっぱいうろうろしてるでよ?あたし、怖くてとおれなーい」
わざとらしくすくえ上がると、女の子は隣に居た弟らしき男の子と大笑いした。
男の子がにやりと笑うと、にがにがしげに唇を噛んでいた手前の男の子に嘲笑しながら言った。
「まったく嫌だよね。貧乏な人が居ると街が暗くなっちゃう」
「いい加減にしなさい!」
「ええい黙れ味噌っかす!」
ルーティとが同時に叫んだ。
ええ!?とスタンは驚き、リオンは頭を抱えてため息をついた。
もの凄い形相でずんずん歩いてきたとルーティに、嫌味を言われ泣きかけていた男の子まで怯えた。(痛)
「な、なによあんたたち!」
自分たちの目の前に立ちはだかったどでかい壁(人間)に、お嬢様らしき女の子とお坊ちゃんらしき男の子が後ずさりしながらなおも食って掛かった。
心から彼らに拍手を送りたいと思った。(スタン談)
「ぼ、僕たちに意見する気かっ!別になにもしてないだろ!」
「そ、そうよ、そうよ!貧乏人に貧乏って言って何が悪いのよ!!」
「やだやだ。これだから金持ちのクソガキは…・!」
「教育方針というもの自体危ぶまれますなぁ・・・・。金があっても頭がからっぽじゃあ・・・・ねえ?」
あーあ、と吐き出すように言いながらルーティが肩を竦ませ、は嫌味を言って流し目でちらりと子供たちを見た。
嫌な大人たちだ。(半分子供です)
「な、なんだよ!僕たちにそんな口きいていいと思ってるのか!」
「あたしたちのパパ、街の偉い人なんだからね!」
「…それがどうかしたの。偉いからなんだって言うのよ。えっ!?」
「大体親が居なきゃなにもできないようなガキが、偉そうに一人前面してんじゃねえっつの!」
「家も親もなくなったら、あんたら一人で生きてく自信ある!?」
「親の仕事もロクに把握してもいないし、金が自分の家にあるってこと以外、あんたら何も知らないんじゃないの?人間性疑われるようなことしてるくらいなら、その少ない脳みそ増やす努力でもしたらどうよ?価値のない人間になりさがるよかマシだぜ」
「口だけのあんたたちより、この子の方がよっっぽど偉いわ!」
口々に嫌味の数々を並べていく二人に、お金持ちのクソガキたちは泣きそうになりながらよりそっていた。
「ううっ…なんであたしが怒られなきゃいけないのよおっ!」
「くっ…・お、おぼえてろよおおっ」
「8年前くらいに流行った言葉なんて使ってないで、最近の言葉も使るようになれよ〜〜」
お決まりの台詞を大声で叫ぶと、お金持ちのクソガキたちは走り去っていった。
「君もはやくお姉さんのところにかえりなよ」
「あ…ありがとう…・」
フンッ、と鼻で笑いながら腕をくんでいたルーティとの後ろで、スタンが男の子ににっこり笑いながら話しかけていた。
はにかみながらお礼を言うと、男の子は走っていった。
「…結構ルーティって優しいとこあるんだな」
スタンが意外だ、と言いながらルーティの横に立つと、ルーティは少し赤くなってそっぽを向いた。
「べ、別に普通じゃない。ほら、とっとと行くの!」
「いって!!」
げしっとスタンを蹴って照れ隠しをすると、ルーティはスタンと先頭をきって歩いた。
「・・・・・・・」
仲間たちの一番後ろを歩きながら、はノイシュタットの街を見回していた。
煉瓦や美しい装飾で造られた家々。桜が咲き乱れる中央公園。街の北側には格闘場がある。
そして一段下がった少し日の翳っている通り。
なにもかもが1ヶ月前と変わりない。
帰ってきた、と、故郷にでもいるような感覚に襲われたは、自然と口元を緩ませていた。
「なに間抜け面している。とっとと行くぞ」
いつのまにか立ち止まっていたらしいに、リオンが不機嫌に声をかけてきた。
「うっわっ!なーんだよ鉄仮面!酷いなぁー」
「・・・・鉄仮面もいい勝負だと思う」
それに思い切り驚いたは、ザッ!と体を引きながらリオンに新しいあだ名をつけ、そのやりとりを見ていたスタンがさりげなくつっこんだ。
「当家になにか御用でしょうか?」
「イレーヌはどこだ?」
「イレーヌお嬢様は、レンズショップの方にいらっしゃいますが…」
「そうか」
「えーーーーー〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「煩い」
イレーヌの屋敷へ行った一行だったが、イレーヌはもうすでにレンズショップへと行った後だったらしい。
リオンにどつかれブーブーと口を尖らせていただったが、先程声をかけてきたメイドに「おかえりなさい」と笑顔で挨拶され、覚えてもらっていた!とおおはしゃぎしだした。
またね〜とメイドに手を振ると、はさっさと歩いていたリオンたちの後を追った。
「ていうかおいていくなよ!鉄仮面謝るから!ねえ!リオーーーーーーン!!!」
『許してあげないんですか?坊ちゃん』
「・・・・知らん」
はぁ・・・・とため息をつきながら歩いていたリオンに、最終的には逆に怒り出した。
「イレーヌ!」
「あら、リオン君じゃない。・・・・・・・・・・・・・・・どうしたの?」
入るなりイレーヌを呼んだリオンにイレーヌは笑顔で振り返り、・・・驚いた。
「・・・・本当に、どうしたのリオン君?」
「・・・・・」
争った後のように髪があれ、不機嫌さはあるものの・・・何かに疲れたように目は半分閉じていた。
ばたむ。
「イレーヌさーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!」
「うわぁあっっ」
急に開いた扉から、金髪の少年を振り切ってが入ってきた。
そのままイレーヌに突進する勢いで走ってきたを、リオンは紙一重でよけた。
「!」
「イレーヌさん!久しぶりーーーー!!」
「相変わらず元気そうね」
「「・・・・・」」
元気すぎです、その人。と、思わずスタンとリオンは心中つっこんだ。
後から入ってきたルーティとマリーとフィリアは何故か苦笑いしたり同情の目で見たり青ざめたりと反応がさまざまだった。
なにをしたんだあいつ・・・・とボソリつぶやいたリオンに、スタンは無言で首を振った。
当の本人はイレーヌにだきついてごろごろとなつき中である。
イレーヌも相当嬉しかったのか、顔中に満面の笑みを浮かべながらぎゅっと抱き返していた。
ちなみに、スタンがを取り押さえていたのは、が暴れる勢いでレンズショップまで走り出したためである。(リオンが指示をだした)
「いったいどうしたの?――って、リオン君と一緒に仕事してるんだっけ」
「イレーヌさんは覚えてたんだね」
バルックさんは忘れてたんだよーとふてくされるを笑うと、実はね、とイレーヌが悪戯っぽい笑顔で言ってきた。
「ヒューゴ様が心配して私のほうへ連絡してきたの。が来たかーって」
「ヒューゴさんが?まったく、寂しがりやだなぁパパはっ」
「パパ・・・」
可哀想〜・・・・と、スタンとルーティがいい、リオンはブッと吹きかけた。
「あら、ヒューゴ様までお父さんになっちゃったの?」
「そう!今度は俺からじゃないよ!」
前はそうだったのか、とは一同の心の叫びだ。
「・・・雑談なら後にしてくれ。今日はそんな話しにきたんじゃないんだ」
「感動の再会を邪魔するなんて!跳び箱に顎をぶつけて泣いてしまえっっ!!」←痛いです
「わけの分からないことを言うな痴呆娘!」
きしゃ〜〜〜〜〜っと威嚇を始めた二人を、スタンとフィリアで何とか食い止める。
イレーヌはそんな二人を見て大笑いだ。
「前にあったときよりも、随分と表情が豊かになったんじゃない?リオン君v」
「怒ってばっかだけどねリオンくんv」
「誰の所為だ野生児が」
ギッとを睨むと、リオンはコホンッと咳払いをして話をもとに戻した。
「運送船が襲われてて大変らしいな」
「そうなのよ。もう困っちゃって」
頬に手をあててふぅ、とため息をついたイレーヌに、リオンがまってましたといわんばかりにニヤリと笑った。
「良い作戦がある。乗らないか?」
「良い作戦・・?」
きょろっと周りを見回すと、少し緊張した声でイレーヌが言った。
「とりあえず、ここじゃなんだから奥にどうぞ。話はそこで聞きましょう」
と言うと、ちょっとここをお願いねと社員たちにたのみ、全員を奥へと招いた。
「紹介が遅れたわね。フィッツガルド支部を総括しているイレーヌ・レンブラントです。…・ところで、そちらの方々は?」
「スタンにルーティ・・・フィリアとマリーだ」
「・・・・明日は雨か」
「・・・」
リオンが全員の紹介をしたっと、が目を見開いて驚いた。
怒ったリオンがを睨み、ふたりが睨めっこをしている間に、スタンたちとイレーヌは自己紹介を済ませていた。
「ところでリオン君、良い作戦って?」
にらみ合っていた二人に何事も無かったかのように話かけたイレーヌに、スタンは小さく拍手を送った。
ああ、というと、リオンがイレーヌのほうへ向き直った。
「僕らがおとりになって海賊どもをおびきだす。そこを一網打尽にする」
さらりと言った言葉に、イレーヌが眉をひそめた。
「……簡単に言うわね。相手はかなりの手利きよ。ここ一ヶ月で、何隻やられたと思ってるの?」
「敵の親玉だけを捕らえればいい。所在さえわかれば、いくらでも手のうちようはある」
イレーヌの言った言葉をふんっと鼻で笑うと、簡単だといわんばかりにリオンが言った。
「でもリスクが大きすぎるわ」
「僕を信用できないのか」
「そうは言ってないでしょ」
「それに、こいつらだって物の役には立つ」
ぺい、と適当に手でスタンたちを指したリオンにルーティが「なによそれわ・・・」といったが、リオンもイレーヌも耳に入れていなかった。
「・・・」
しばらく二人とも押し黙っていたのだが、とうとうイレーヌがふう、とため息をついた。
「・・・仕方ないわね。わかったわ。背に腹はかえられないもの。でも無茶はしないでよ。ヒューゴさまに怒られるのは私なんだから・・・いいわね?」
「ああ、わかった」
イレーヌが言い聞かせるように言うと、リオンはまかせておけと返事をした。
「それにもいるんだから、十分気をつけるように。怪我でもしたらヒューゴ様がなんていうか・・・」
「そこまで心配してんすかあの人わ」
はー。ととリオンが呆れた。
「なにより私も心配してるんだから。になにかあったら・・・・・リオン君、分かってるわよね?」
「・・・・・・。わかった」
にっこりと笑っているはずなのに、イレーヌには迫力と言うか威圧感というか・・・・があった。(しかもかなり重い)
「出発まで私の家を使うといいわ。私は船の用意をしているから、準備が整い次第、港まで来て頂戴ね。、気をつけてね」
「うん!!」
今度は普通ににっこり笑うと、イレーヌは仕事へと戻っていった。
「よっしゃあ!いい感じv」
イレーヌに言われたとおりに、リオンたちはイレーヌの屋敷へと来ていた。
ついて2階へと上がってすぐ、ルーティがお風呂を発見した。
「ねえマリー!お風呂はいろう!」
「あのなあ、ここ、人んちだぞ!」
スタンが呆れたようにルーティにつっこんだ。が、ルーティは開き直ってあら、と言い返してきた。
「だってイレーヌさん好きに使えって言ったじゃん。お風呂くらいいいじゃない。ねえ、リオン?」
くるりと振り返ってリオンに聞くルーティに、リオンは「・・・勝手にしろ」とめんどくさそうに答えた。
「私は遠慮しておく」
「なによ…・。あんた付き合い悪いわね」
マリーが興味なさそうにいうと、ルーティがふてくされ、今度はに聞いてきた。
「は?」
「あー・・・俺はいい。帰ってきたときに使わせてもらうよ」
「も〜〜なによまでっ!フィリアははいるわよね!」
「あ、あの、私もちょっと・・・」
しどろもどろフィリアが言ったのだが、ルーティは聴いてはいなかった。決まり、決まり!というと、全員を浴場から追い出した。
「そうだ、ちょっとスタン!」
追い出しておいていきなり呼び出したルーティに、スタンがなんだ?と振り返った。
「覗くんじゃないわよ」
「だ、誰が覗くか!!」
顔を真っ赤視ながら叫んだスタンを皆が笑った。
「・・・覗きにいかないのか?」
「な、何言ってんですか!」
くすくす笑いながら言ったマリーに、スタンが慌てて叫んだ。
丁度間よく、ルーティとフィリアがお風呂からあがってきて、二人でギャーギャーと騒ぎ出した。
「ただいまー。いいお湯だったわよ!スタン・・、あんた、何赤くなってんの?」
「・・・別に」
「なぁに、あんた。まさか覗いたんじゃ・・・・」
「だ、誰がそんなことするかっ!」
そこまで否定するー?!とケンカするスタンとルーティたちと離れたところで、リオンが椅子に座っていた。
まったく煩い奴らだ・・・と呆れていたのだが、ふとが騒ぎ出さないことに気がついた。
「・・・・なにをやっているんだ」
「うえ?あ、リオン。外を見てたんだ」
と本人が言うとおり、は窓際の椅子に座ってぼへーーーーーーーーーーーっとしていた。(長)
「めずらしいな。お前が騒がないなんて。いつもなら連鎖反応で騒ぎだすのに」
「うーん・・・・」
嫌味を言っても無反応のを見て、リオンは本気で心配した。
「お前、熱でもあるのか?」
「ない・・・って測るな!!」
「正常のようだな」
「ぅをいっっ!」
裏手つっこみを連続で2回打ったはどうやら意識が戻ってきたらしい。
そのことをリオンに言うと、「・・・・そんなやりかたで戻すな」とつっこまれた。
「リオン〜」
「なんだ気持ち悪い」
「うわ酷っ!いや、それはおいといて・・・・」
「どうせロクなことじゃないんだろう」
「いやん、なんでわかるのv」
「・・・・・・」
「吐くなら窓からにしてね」
「遠慮しておく」
うっ、と口元を押さえたリオンにさらに乗ると、リオンは即答で否定した。
実はさ〜・・・と、リオンを無視しては話を始めた。
「ガキどもに会いたい」
「仲間の元に帰るのは後にしろ」
「やっぱ仕事がさきだよな・・・・って仲間ってなんだ仲間って!!」
「ガキどもなんだろう?」
「おうよ」
「仲間じゃないか」
「・・・・上等じゃゴルァァァァァァアアアアアアア!!!!!」
オモテにでやがれ!!というに、リオンはガキの相手をしている暇はない、とそっぽを向き、ケンカを流した。(むしろ煽った)
その所為で余計に騒ぐことになるのだが・・・・ルーティ曰く、「私が見る限り、あれはあいつなりの元気付け方なんじゃないv」だそうだ。
結局、港まで行ったのはそれから3時間後だった。
「来たわね。準備はよくって?じゃあ、いきましょう」
イレーヌの後について、全員は船に乗り込んだ。
乗り込んですぐ、イレーヌは船長のもとへといった。
「先程、話したとおりです。今後はリオン君の指示に従うように」
「この子供の…・ですか?」
「おい」
「あははははははっっ!」
「笑うな!」
「リオンだってガキに見られてんじゃん♪が〜き〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「切り捨ててやる!!!」
「マジかよバカーー!!」
と、余計子供に見られるような行動を二人がとっている間に、イレーヌが船長と話をつけていた。
「それじゃ、リオン君、がんばってね」
「期待して待っていろ」
ぜはーとと並んで即答したリオンに、イレーヌはにっこりと笑った。
「そうさせてもらうわ。それじゃあ皆さん、がんばってね」
そういうと、にばいばーいと手を振って、イレーヌは船から下りていった。
「さて、船長。早速、出港してもらおうか」
「かしこまりました」
「いきなり偉そうに言っても説得力ないぜ、坊ちゃん」
ふぅ〜と肩をすくませながら言ったに、リオンがシャルティエで斬りかかった。
『って命知らずのいき超えてるよね』
「そう思うなら助けてくれシャル。つか坊ちゃん説得してよ!プリーズヘルプミー!!」
『無理v』
「鬼ーーーー!!!(泣)」
泣きながらシャルティエを抑える様は、それはもう傍から見れば面白いことこの上ない。
スタンやルーティたちは腹を抱えて笑い、船長は必死に口が緩むのを堪えていた。(早く仕事しろよ)
「自業自得だ!大人しく剣のさびになれ!!」
『坊ちゃん、錆びるのは嫌ですよ〜』
「いじめだーーーー!!!」
の叫び声は、船からおりていたイレーヌにも聞こえていた。
続く
−−−−−−−−−−−−
焦ってるのバレバレ☆なお話でした〜(パチパチ)
とにかくイレーヌにあわせてから書くのを諦めよう!と思って・・・(泣)
明日からしばらく更新できません。テスト+大会です。現実逃避したい今日この頃です。(もう十分)
なにげにここらへんは皆が段々仲良くなっていってるとわかるところだから好きです。
主人公が最近暴れていないわね・・・・っていうかイレーヌさん怖っ。
リオンをも震え上がらせるあの迫力・・・・どんなだ・・・・・。(知るかよ)
ではでは、こんなところまでつきあってくださった方、ありがとうございます〜。